ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。第28弾は、知り合いに誘われたジャズ・セッションが現場。KeyはFのようだが、どうにか乗り切れるだろうか?
【シチュエーション28】
知り合いに誘われて
ついにジャズ・セッションに参加
現場の風景
- ジャズ・セッションに参加。
- 初めてということでブルースをやることに。
- キーはFとわかったが、全然おっつかない。
前回を通して、ジャズ・ブルースについてはなんとなくわかってきたような気がする。即興的にテンション音を加えながら、多彩なバッキングもできるようになってきた今日この頃、知り合いに誘われてジャズ・セッションに参加する運びとなった。
“今日は初めての人いるからブルースやろっか。それ、ワン、ツー……”。カウントとともに演奏が始まった。
ん? なにやらコードが違うような。まずい、key=Cじゃない! なんとかブラッシングでごまかし、12小節終わってアタマに戻った瞬間、ベーシストの手元を横目でチラ見。すると1フレットのF音を押さえていることが判明した(Ex-1)。
key=Fとわかったところで、key=Cでのジャズ・ブルース進行をkey=Fに変換しながら演奏しようとする。しかし全然、おっつかない。
そういえば教則本というものは、さんざんkey=Cで練習させておき、最後に“同様の練習をすべてのキーでやっておくように”という一文が添えてある(Ex-2)。“わかっちゃいるものの、なかなかできないこともある”。自分もまた、多くのギタリストと同じ道を歩んでいるのかもしれない……。
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |