ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。ギタマガWEBではその連動動画と一緒に内容の一部を公開中! 第31弾はベース・ラインとメロディからコードを付ける方法、サブドミナントへの部分転調について考えてみよう。
【シチュエーション31】
ベース・ラインとメロディがある状態からコードをつける。
現場の風景
- ベース・ラインとメロディは決まっている。
- コード進行はC△7→G?→C?→F△7と一部が不明。
- 正解はC△7→Gm7→C7→F△7。
“キミの、センスを貸してくれないか”。
その電話のぬしは大学時代のサークル仲間、スギちゃんだった。ベーシストのスギちゃんは、ベースを弾きつつ歌いながら曲を作るのが大好きだ。ベース・ラインとメロディは決まっているので、不明なコードとギター・ソロを入れてほしいとのこと。
スギちゃんの家に行き、手渡されたのがEx-1の譜面。どうやら2小節目はベース音しかわからないらしい。
“2小節目にコードをつけて、そのあとにギター・ソロを弾いてほしいんだ”。ダイアトニック・コードの知識を活用し、弾いてみせたのがEx-2。
ところがスギちゃんは浮かない顔をしている。“なんか雰囲気違う”。
キー=Cのダイアトニック・コードに合ってはいるのだが、どうやらイメージと違うらしい。そこで適当にコードを当てはめてみること数時間。Ex-3のコードを弾いたところ、“それキタ━━( ゜∀゜)━━ッ!!”とスギちゃんが大喜び。
でもどうしてシ♭をコード音に含むGm7とC7なの? 疑問に思いつつもギター・ソロではコード音に合わせ、シをシ♭に合わせたらバッチリ合った。
う〜ん、これってどこかに転調しているのだろうか?
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
---|---|
著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |