ここでは新作『踊る様に』に収録された「ツキカゲ」のギター・ソロを、譜例を交えながら解説! ポルカドットスティングレイの楽曲では、多くの場面でエジマハルシのテクニカルなギター・プレイが聴けるが、このソロはその中でも随一のトリッキーさだろう。
譜例作成/文=安東滋 浄書=Seventh 本人写真=AZUSA TAKADA
スピーディ&カラフルに魅せる“超常ハイカラ・ギター”
本コーナーでは、「ツキカゲ」のアウトロ・ソロをイメージした譜例を掲載。ハイ・ポジションでスピーディに展開する高速テクニカル・フレーズ、トリッキーな跳躍音程を含む細かい符割り、そしてコンパクトな8小節サイズの中で目まぐるしく展開するカラフル&スリリングなソロ構成など、本ソロには注目ギタリスト=エジマハルシのプレイ・キャラクターが凝縮されている。
瞬発力を感じさせられるフックの効いたリックをどんどん連結していく、まるで彩り鮮やかな万華鏡のようにリスナーの耳を魅せる“超常ハイカラ・ギター”ここにあり!
要注目ポイントはここ!
ソロの内容でまず耳を惹きつけるのがスピーディなテクニカル・フレーズ。タッピングで疾走する②の高速フレーズ、1弦上を素早く移動していく④の下降モーション、そしてソロ最終部に登場するピックを使ったタッピング・リック⑥……。これらのスピード感満点な高速フレーズでリスナーの耳をガバっと掴む。
その一方で、それらのスピード・リックと対をなす、ソロ頭のダブル・チョーキング①、ミュートを絡めたリズミカルな節回し③、モチーフを展開させるチョーキング・フレーズ⑤など、緩急のコントラストを効かせたメリハリのあるソロ構成もまた見逃せない。
ちなみに②のタッピング・フレーズについては、ピックを持ったまま中指でタッピングする(下方向に向けて弦をハジく)のがエジマハルシの基本スタイルだ。