この連載セミナーは月〜金の16時に毎日更新される練習ドリルです。
スケールではなく、あえてコード・トーン(コードを構成する音)に限定したフレーズを繰り返し弾いていくことで、コード進行の流れに沿ったポジションを感覚的に身につけることができるようになります。
毎日8小節のドリルを公開していくので、1日1分だけトライしてみましょう!
文:日下義昭
*この記事は書籍『色分けタブ譜で理解度UP!コード・トーン反復ギター・トレーニング!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
ルート音のポジションを間違えないように!
C→F→G(主要三和音)の3コード進行
Cメジャー・キーにおけるトニック(C)、ドミナント(G)、サブドミナント(F)の主要三和音による進行です。5〜7小節目の連続下降フレーズは最初のルート音のポジションを間違えないように注意しましょう。
譜面の見方
コード・トーン(度数)について
コード・トーンはそのコードの響きを特徴づけるための役割をそれぞれが持っています。
主役はコード表記の大文字で示される“ルート”(日本語で“根っこ”を意味する)であり、そこからの音程関係によって、それぞれの構成音の名称と役割が決定されます。
以下、本ドリルに登場する各度数についての簡単な解説です。
【ルート(根音)】
コードの土台となる基音。音名がアルファベットの大文字で表記される。
【3rd(3度)】
メジャー/マイナーを区別する重要な音。ルートから半音ずつ数えて5番目(1フレットと5フレットの音程関係)がメジャー3rd(長3度)、4番目(1フレットと4フレットの音程関係)がマイナー3rd(短3度)となる。
【5th(5度)】
ルートとよく調和する音で、おもに補強的な意味で使われる(ルート+5thのパワー・コードなど)音程。また、省略される場合もある。
【7th(7度)】
ルート+3rd+5thにもう1音加えて豊かなハーモニーを作り出す際に用いられる音程。♭7th(短7度)は“マイナー”と“ドミナント”の2つの呼び名が場合によって使い分けられる。ルートから数えて12番目(1フレットと12の音程関係)がメジャー7th、11番目(1フレットと11フレットの音程関係)がマイナー7th、もしくはドミナント7th。
色分けタブ譜で理解度UP!コード・トーン反復ギター・トレーニング!
コード進行の中で“使える音”を8~16 小節ループで体感マスターしよう!
仕様 | 電子版 |
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発売日 | 2016.04.25 |
ISBN | 9784845628063 |
日下義昭【くさか・よしあき】 プロフィール
ギタリストとして宇多田ヒカルなどのレコーディングに参加しているほか、作曲家として綾瀬はるか・玉木宏主演映画『雨鱒の川』、上川隆也主演舞台『隠蔽捜査』、西川きよし芸能生活50周年記念公演『コメディ水戸黄門』など、数多くの映画、舞台、テレビ作品で音楽を担当。
また、月刊誌『ギター・マガジン』(リットーミュージック)にてギター演奏に関するノウハウ記事や機材解説、新譜CD紹介などを担当しているほか、『これだけ覚えればOK!どんなソロでも弾ける5つのスケール指板図 』『Aのブルースからはじめるジャジィな深煎りギター』『何度でもやり直せる大人のギター教室』『どんな曲でも弾ける15のコード・フォーム 』『ギター表現力の引き出しが増える本』(すべてリットーミュージック)など、ギター関連の著書も多数手がけている。
2015年には初ソロ・アルバム『3-Dimensional Sounds for Electric Guitar』をキングレコードよりリリース。