五味孝氏（T-BOLAN）の
最新機材をご紹介！

五味が20～21歳頃に手に入れ、以来メイン・ギターとして愛用し続けている1985～86年製のSeymour Duncan製TLタイプ。ブロンド・フィニッシュ、円型のストリング・リテイナー、ブラックガードなど、50年代のモデルを踏襲した仕様だ。気に入っているポイントは“演奏時のレスポンスの速さ”とのこと。ネック・サイドにはポジジョンがわかりやすいよう蓄光シールが貼られている。今作では「NO CONTROL ～警告～」、「祈りの空」を除き、大半の楽曲で本器が使用された。

裏面。ネックは塗装が剥げて快適な弾き心地。

ボディ裏面は長年の使用により塗装が取れ、木部がむき出しになっている。

ステージでの視認性を高めるため、12フレット側面に蓄光テープが貼られている。

90年代にロンドンで購入したという61年製のテレキャスター。シリアル・ナンバーは54157。黒いボディ・カラーはリフィニッシュで、ピックアップはSeymour Duncan製に交換されている。五味曰く“フェンダーのピックアップはクールなんだけど熱い音。ダンカンは最初から熱い音がしていて、弾いている自分の気持ちをグッと盛り上げてくれる”とのこと。非常に軽いため、ライブで使用することが多いそうだ。指板やコントロール・ツマミに星形の蓄光シールが貼られているのもポイント。

裏面。ヘッドには“#2A”と書かれたテープが貼られている。ステージでギターを管理する際のものだろう。

12フレットの指板上に貼られた蓄光シール。

ボリューム・ノブ上面にも蓄光シールが。ライブでボリューム・ツマミを使用する際に役立つ。

2010年に森友嵐士が行なったツアー時に手に入れたというフェンダーカスタムショップ製のストラトキャスター。元マスタービルダーのジョン・クルーズが手がけた1本で、弾いた感触が抜群に良かったという理由で手に入れたそうだ。スプリングは真ん中を除いたストレートの4本掛け。シンクロナイズド・トレモロ・ユニットはフローティング状態にセッティングされていた。今回のアルバムでは、「A BRA CADA BRA ～道標～」、「Re:I」、「俺たちのストーリー」で使用。

裏面。メイプル・ネックに浮かび上がる実にカスタムショップらしい高級なトラ杢！

ジョイント・プレート。マスター・ビルダー＝ジョン・クルーズのサインが刻印されている。

裏のトレモロ・スプリングは川の字に4本張っている。

Fender Twin Reverb

「京恋唄」と「My life is My way 2020」で使用したという1966年製のフェンダーTwin Reverb。Seymour Duncan製のTLタイプにVEMURAMのJan Rayのみというシンプルなセッティングと組みわせてプレイしているそうだ。「My life is My way 2020」では同ギターにSmoggy Overdriveを組み合わせて使用。

Fender 68′ Custom Princeton Reverb

「A BRA CADA BRA ～道標～」、「愛の爆弾＝CHERISH ～アインシュタインからの伝言～」のレコーディングで使用したというフェンダーのPrinceton Reverb。

Fender Japan FAT3

フェンダー・ジャパンが80年代後半～90年前半に製造していたチューブ・アンプのFAT3。コンパクトなサイズでありながら、温かみのある真空管サウンドを手に入れられることで人気を博した1台だ。今作では「Re:I」にて使用。

Matchless SC30

「京恋唄」、「声なき声がきこえる」のレコーディングで使用されたMatchlessのSC30。ブランドのフラッグシップ・モデルであるDC-30が12インチ・スピーカーを2発搭載しているのに対して、SC30はスピーカーを1発のみ搭載したレア・バージョン。