1975年に発表された荒井由実の名曲「卒業写真」。そのギター・ソロで鈴木茂が使ったJenのワウ・ペダルを紹介!
文:山本諒 撮影:星野俊
※本記事はギター・マガジン2022年11月号の特集『ユーミンとギタリスト』の一部を抜粋・再編集したものです。
「卒業写真」の切ない音を演出したJen Cry Baby Model 310.001
鈴木茂が、はっぴいえんどの『風街ろまん』(71年)の頃に購入し、それから現在まで50年以上も愛用しているというクライ・ベイビー・ワウ、Jen Cry Baby Model 310.001。
かの「卒業写真」の中盤で聴ける名ギター・ソロは、ワウを用いた繊細な表現あってこそ。
“ギアを浅めに調節して、踏み込んだ際にワウがきつくかからないようにした。人間の声みたいにするためにね”とのことで、可変幅を狭めて低音が残るように調整したという。
上の写真は同年代のサブだが、メインの個体のポットが壊れた際に本機のものを移植したとのこと。
その他の使用曲
Jen Cry Baby Model 310.001は次の3曲でも使用されている。
『MISSLIM』(1974年)
- 「あなただけのもの」
『COBALT HOUR』(1975年)
- 「雨のステイション」
- 「少しだけ片想い」
ギター・マガジン2022年11月号
『ユーミンとギタリスト』
2022年10月13日(木)発売