彩り豊かなギター・サウンドが聴ける、ircleの最新作『ふるえる』。今回は2022年12月からスタートする新作リリース・ツアーで、ギタリスト=仲道良が使用するアンプ&エフェクターをご紹介しよう。多彩なサウンド・メイクを可能にする、機材セッティングは要注目!
取材/文=伊藤雅景 機材写真=星野俊
Amplifier
FRIEDMAN/RUNT 50 HEAD
仲道のギター・サウンドの土台を支える
近年、ディーゼル製のヘッド・アンプからこのフリードマンRUNT 50 HEADへと乗り替えたそうだ。ライブではCleanチャンネルをメインで使用しており、ドライブ・サウンドは前述のとおりコンパクト・エフェクターで作っている。3段階のモードが選択できるBrightスイッチは中央のモードをセレクト。
Setting
Pedalboard
仲道がライブで使用するエフェクター・ボード。歪みペダルはコンパクト・エフェクター、空間系はマルチ/コンパクトを使用し多彩なサウンドを生み出している。
ギターからの信号は①のチューナーに入り、②のワウを経由し③のスイッチャーへ。③のアウトからは⑫→⑬→⑭と番号順に進み、アンプへと向かう。なお、④のセンド/リターンには⑥→⑦が接続されている。
③のループ構成は以下のとおりだ。
ループ1 | ④(⑤がタップテンポ・スイッチ、⑥+⑦をセンド/リターンに接続) |
ループ2 | ⑧→⑨→⑩ |
ループ3 | ⑪ |
各ペダルのブランド名とモデル名は次のとおり。仲道が特徴的な使い方をしているものには解説(*〜)をつけた。
① peterson/STROBOSTOMP HD(チューナー)
② Fulltone/Clyde DELUXE Wah(ワウ・ペダル)
③ One Control/Xenagama Tail Loop 2(スイッチャー)
*仲道はおもにマルチ・エフェクター/歪み/ブーストの切り替えに使用している。
④ BOSS/GT-1000 CORE(マルチ・エフェクター)
*オクターバーやモジュレーション系を曲ごとにプリセットしている。
⑤ MXR/M199(タンプテンポ・スイッチ)
*BOSS/GT-1000 COREのプリセット選択用に使用。
⑥ Electro-Harmonix/Mel9(メロトロン・シミュレーター)
*BOSS/GT-1000 COREの各種エフェクトと組み合わせて使用(GT-1000 COREのセンド/リターン端子に接続)。
⑦ Electro-Harmonix/POG(オクターバー)
*BOSS/GT-1000 COREの各種エフェクトと組み合わせて使用(GT-1000 COREのセンド/リターン端子に接続)。
⑧ EarthQuaker Devices/Hizumitas(ファズ)
*the King of Gear/OXFORD DRIVE、BOSS/JB-2の歪みペダルと適宜組み合わせて使用。単体では使用しない。
*おもにフィードバックを発生させるセクションなどでON。
⑨ the King of Gear/OXFORD DRIVE(オーバードライブ)
*おもに単音のリフなどで、BOSS/JB-2の歪みをプッシュする用途で使用。単体では使用しない。
*歪みのキャラクターが濃く、後段でドライブ・ペダルを重ねても音の存在感が薄れないとのこと。
⑩ BOSS/JB-2(オーバードライブ)
*メインの歪みはこれ。アンプはクリーンにセッティングし、このペダルでオーバードライブ・サウンドを演出している。
*基本はJHSモードだが、ゲインを下げる場合はBOSSモードを使用。
⑪ Xotic/RC-Booster V2(ブースター)
*ギター・ソロ時のクリーン・ブースターとして使用。
*Gain1+2スイッチは楽曲ごとの音量感によってON/OFFを選択。
⑫ Limetone Audio/LTV-30L(ボリューム・ペダル)
⑬ strymon/TIMELINE(マルチ・ディレイ)
*楽曲に合わせた様々なディレイをプリセット。
*幻想的な空間を演出する際はICEモード、アナログ・ディレイ風な滲んだサウンドがほしい際はdbucketモードをよく使用するとのこと。
⑭ strymon/NIGHTSKY(マルチ・リバーブ)
*モジュレーションを強めに掛けたアンビエント風なリバーブ・サウンドを多数使用。
⑮ One Control/Gecko MkIII(MIDIコントローラー)
*strymon/NIGHTSKYのプログラム選択用。
⑯ Vital Audio/VA-08 MkII(パワー・サプライ)
*Mel9の下にあるのがVA-08 MkII。
⑰ FREE THE TONE/PT-5D(パワー・サプライ)
LIVE INFORMATION
ircle 4thフル・アルバム リリース・ツアー 2022-2023
“オープンチャクラゲート”
【日時】
- 2022年12月16日(金)/大分 Copper Ravens【ONE MAN】
- 2022年12月21日(水)/千葉 千葉LOOK
- 2023年01月09日(月)/栃木 HEAVEN’S ROCK宇都宮VJ-2
- 2023年01月26日(木)/山口 周南rise
- 2023年01月27日(金)/福岡 小倉FUSE
- 2023年02月01日(水)/神奈川 横浜BAYSIS
- 2023年02月08日(水)/京都 京都MUSE
- 2023年02月10日(金)/香川 高松TOONICE
- 2023年02月11日(土)/岡山 岡山CRAZY MAMA2ndROOM
- 2023年02月18日(土)/宮城 仙台enn2nd
- 2023年02月19日(日)/新潟 新潟RIVERST
- 2023年02月24日(金)/茨城 水戸LIGHT HOUSE
- 2023年03月04日(土)/愛知 名古屋ell.FITS ALL
- 2023年03月12日(日)/大阪 心斎橋BRONZE
- 2023年03月17日(金)/福岡 福岡Queblick
- 2023年03月22日(水)/東京 渋谷CLUB QUATTRO【ONE MAN】
※情報は記事公開時のものです。最新のチケット情報や公演詳細はircleの公式HPをチェック!
ircle公式HP
https://ircle.jp/
作品データ
『ふるえる』
ircle
YAMANOTE Records/YMNT-1014/2022年11月23日リリース
―Track List―
- 風穴
- 夢
- 決断はいまだ
- 負けないで
- ロックンロールバンド
- ダルマオープンチャクラゲート
- 恋
- 産声
- 暖炉の灯
- 2020
―Guitarists―
仲道良、河内健悟