今、国産ギターがアツい。ということで、今回はギター・コレクターとしても知られる野村義男に登場願い、注目のブランドのギター10本の実力を確かめてもらった。
今回ピックアップするのは、埼玉県川口市に工房を構えるラムトリックカンパニーが製作するSonicと、さいたま市をホームにするプロ・サッカー・クラブ“浦和レッドダイヤモンズ”によるコラボ・ギター！ 気になるその実力や、いかに！？
動画撮影／編集＝熊谷和樹 録音＝嵩井翔平 取材／文＝小林弘昂 撮影＝星野俊 デザイン＝ジャスティスマサキ
※本記事はギター・マガジン2023年1月号の『野村義男が弾く！ 今注目の国産ギター10本』から一部抜粋／再編集したものです。
Sonic
TRM-DX-010R
浦和レッズとのコラボで生まれた真っ赤なTRM-DX
埼玉県川口市に工房を構えるラムトリックカンパニーが製作するSonicと、さいたま市をホームにするプロ・サッカー・クラブ“浦和レッドダイヤモンズ”によるコラボ・ギター。浦和レッズのクラブ・カラーに合わせた真っ赤なカラーリングは“動（炎）”を表現し、アルミ製のチェックのピックガードにはエンブレムを配置している。
本器は88年に誕生したSonicのオリジナル・モデルTRM-DXをもとに製作され、通常のSTタイプのギターよりも小ぶりなディンキー・スタイル、624mmのミディアム・スケール・ネック、ヒールレス加工が特徴だ。
フロント・ピックアップ下部にはピックアップ・セレクターがどの位置でも機能するノイズ・キャンセラー・コイルを搭載しており、ハイゲインでも常にクリアなサウンドを創出可能。さらに“HSHモード・スイッチ”も搭載されており、オンにすることでフロント&センター（シリーズ接続）、センター単体、リア&センター（シリーズ接続）という疑似ハムバッカー／シングルコイル／ハムバッカーのレイアウトとしても使用できる。
Nomura’s Impression
贅沢な材で作っているからこその良さがあるんだろうな。
色合いでそう見ちゃうのかもしれないですけど、かわいいギター。でも実際に音を出してみると、“全然使えるじゃん！”って思いましたね。
ネックは薄めだけど弾きやすさはバツグン。贅沢な材で作っているからこその良さがあるんだろうなと思います。特徴のあるギターっていうよりは、安定感があるので何にでも合うのかな。ノイズも全然感じなかったし、アーミングしてもチューニングが狂わなかったので、安心してステージでも使えますね。
HSHスイッチは凄く良いよ！ シングルコイルのハーフ・トーンでカッティングをして、ソロを弾く時にスイッチを入れて太い音で……ということがすぐにできる。使うエフェクターや、持っていくギターの本数を減らせるかもしれない便利スイッチですね。これはやっぱりスタジアムで応援する時に持って行ったほうがいいんじゃない？ “頑張れー！”っていう時に持ち上げる（笑）。ぜひスタジアムにギターを持って行きましょう！
Sonic
TRM-DX-010R
ソニック / TRM-DX-010R
【スペック】
●ボディ：ライト・アッシュ
●ネック：メイプル
●指板：エボニー
●フレット数：22
●スケール：624mm
●ペグ：GOTOH SD91-05M
●ピックアップ：Sonic Jupiter LST-01×3
●コントロール：ボリューム、トーン、HSHモード・オン／オフ・スイッチ（ノイズ・キャンセラー・コイル搭載）、5wayピックアップ・セレクター
●ブリッジ：Sonic STT-C Stable-Tune Tremolo
●カラー：レッズ・レッド
【価格】
539,000円（税込）
【問い合わせ】
LUMTRIC COMPANY https://www.lumtric.com
TEL：048-224-7915
ギター・マガジン2023年1月号
『特集：ビートルズ『Revolver』』
2023年12月13日（火）発売
