東京ペダルサミット2022徹底レポート! 東京ペダルサミット2022徹底レポート!

東京ペダルサミット2022徹底レポート!

2022年11月5日(土)〜11月6日(日)の2日間にわたって東京・秋葉原の「3331 Arts Chiyoda」で開催され、50の出展者/145のブランドが一堂に介したエフェクターの祭典、『東京ペダルサミット2022』。今回はその会場に潜入し、各ブースの担当者に“推しペダルはどれ?”という質問をぶつけてみた。そこで挙げてくれた、イチオシの製品の数々を、会場の様子とともにレポートしていこう。

取材/文/写真:伊藤雅景 取材協力:東京ペダルサミット運営委員会

Altergear

Altergear

“プレイヤーにもう一つの選択肢を”をコンセプトとして掲げるディストリビューター、Altergearのブースで目を引いたのは、カリフォルニアのペダル・ブランドであるVONGONのUltrasheer。デジタル・リバーブの名機=Lexicon 224のサウンドを、独自のアルゴリズムを用いて再現したモデルだ。VIBRATOとREVERBのスイッチは同時にも、別々にも使用することができる。何と言っても、いかにも“ギア心”をくすぐるデザインが雰囲気バツグン。

Benten Distribution

Benten

2021年に設立されたBenten Distribution。今回はAltergearとの共同出展としてブースを展開していた。同社のイチオシは、アメリカのWestminster Effectsが放つ新製品。クリスチャン・メタル・バンド、スキレットのセス・モリソンのシグネチャー・モデル、2716だ。今回のペダルサミットが初お披露目の製品であり、濃密に凝縮されたスムースなディストーション・サウンドが魅力の1台。

BIGBOSSお茶の水駅前店

BIGBOSSお茶の水駅前店

多くのエフェクター・ブランドの製品を展示/販売していたBIGBOSSお茶の水駅前店のブース。様々なエミュレート・ペダルをリリースするブランド、Verocity Effects Pedalsのエフェクターが特に多く並んでいたが、編集部が注目したのは札幌発のブランド、1995fxが放つオーバードライブ、Sandy Driveだ。本機は生産が終了しており入手が困難なモデルだったが、今回のペダルサミット用に仕様をブラッシュアップし、特別に再販売が決まったそうだ。特徴的なツマミがイカす!

Blue Guitars

Blue Guitars

富山県に拠点を構えるギターのセレクト・ショップ、Blue Guitarsのブースでは、同社初となるオーバードライブ(写真右)+ブースター(写真左)が並ぶ。どんなギターでもその良さを引き出し、安定した歪みサウンドを生み出すという点にこだわって開発したという。国内外の様々なギターを取り扱う彼らならではのアイディアが詰まったエフェクターだ。ちなみに、筐体にはBlue BST/Blue ODと書かれているが、名称未定とのこと。

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CULT

CULT

本イベントで唯一、無人のブースとして出展していたエフェクター・ショップ、CULT。話題となったオーバードライブ、Ray(写真右)の発売も記憶に新しいが、今回のペダルサミットではオリジナル・ペダルの第2弾となるディストーション・ペダル=Tempest(写真左)も展示されていた。同社は実店舗を持たない運営形態のため、試奏できる機会は貴重。“真のディストーション”を表現したというTempestのサウンドを、多くの来場者が楽しんでいた。

日本エレクトロ・ハーモニックス

日本エレクトロ・ハーモニックス

様々なブランドを取り扱っている日本エレクトロ・ハーモニックスが、最新の推しペダルとして選んだのがこちら! 2022年から同社が国内流通を開始した、KMA MachinesのWURM2だ。BOSS HM-2のサウンドをもとに制作されたハイゲイン・ディストーションで、音色のモードがHM-2、KMA、both(両方)の3種類から選択可能。幅広い音作りに対応してくれる。ちなみに、ブースでの試奏用ギターはキラー製でした!

専門学校ESPエンタテインメント東京

専門学校ESPエンタテインメント東京

専門学校ESPエンタテインメント東京のブースでは、ギター・クラフト・アカデミーの生徒たちが製作したオリジナル・ペダルが展示されていた。筆者が気になったのは“某発振系ファズ“をモチーフに製作したというこちらのペダル(?)。ピラミッドの上部は蓋のような構造になっており、内部には強烈な発振を生み出す銅板のセンサーが設置されている。ぜひとも製品化を目指してほしい逸品だ。ちなみに筐体はAmazonで購入したそう。

Flying Teapot

flyingteapot

Ovaltoneとの共同出展だったハンドメイド・エフェクター・ブランド、Flying Teapot。注目はシュレッド系にマッチするサウンドがコンセプトというSHREDINGER Distortion。ゲインを抑えても“使える音”になってくれるというオールマイティなペダルで、歴史的名機のサウンドを模したプリアンプ/歪みを数多くラインナップする、同ブランドらしさが光る1台だ。

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フリーバード

フリーバード

イタリア発のケーブル・ブランド、Reference Cablesをメインに取り扱うフリーバード。ハムバッカー/シングルコイル用、レコーディングやライブ用など、様々な用途に合わせて選べる豊富なラインナップが魅力だ。ちなみにこのブランドは、ギター・マガジン2020年10月号の“ワンランク上のシールド・ケーブル徹底試奏!”でも紹介しているので、気になった人はそちらもチェック!

福嶋圭次郎

福嶋圭次郎

福嶋圭次郎氏が手掛けるブランド=KGR Harmonyが製作した、重厚そうなルックスのペダルが並ぶこちらのブース。写真上段や右下の個体などは、岩手県の伝統工芸品“南部鉄器”を筐体に使用しており、ぶ厚いサウンドとピッキング・レスポンスへの鋭敏さが両立したサウンドを奏でるそうだ。実際に持たせてもらうと、エフェクターとは思えない重量に驚かされた。2022年現在は、歪みペダルに重点を置いたラインナップとなっている。

G-Club Shibuya

G-Club Shibuya

G-Club Shibuyaのブースでは、東京のハンドメイド・ブランド=Lemon & Gingerが手掛ける、色鮮やかなCashew Nuts FUZZシリーズが多数並ぶ。推しペダルを聞いたところ、ペイズリー風の赤いカラーリングが施された特別モデルを挙げてくれた。G-Club ShibuyaのFenderフロアとクロサワ楽器がコラボし生まれたこちらのペダルは、トランジスタにビンテージのNKT274を使用したこだわりの逸品。ファズ・マニアは要チェックです!

Hook Up,Inc.

Hook Up,Inc.

DTM関連の製品を多数取り扱うHook Up,Inc.のブースにも、独創的な新作ペダルがズラリと並ぶ。その中からオススメしてくれたのは、デンマーク発のペダル・メーカー、CARL MARTINのPlexiRangerだ。往年のプレキシ・サウンドを再現したオーバードライブだが、モダンなテイストから、オールディーなサウンドまで幅広く対応できるのが強み。ツイン・ペダルのブースター側とバイパス・スイッチが独立して使用できるのも便利ポイントだ。

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-HATA-

-HATA-

優れた金属加工技術でノブやペダル筐体などを製造するメーカー、-HATA-。ブースで一際存在感を放っていたのは、彼らが手掛けるエフェクター・ブランドの1つ、Mireilleのオーバードライブ、Chevalier(写真左から2台目)。真鍮を独自の加工技術で彩色したという虹色の筐体が美しい。ほかにも様々なペダルが並び、JACKMANと-HATA-が共同で開発したペダル、SWORD-双穹-(最右)と、Alias SoundのVANERN(左から3台目)も推しペダルとして紹介してくれた。

idea sound product

Idea sound product

“ギタリストが本当に求めているものを形にする”をコンセプトに、ペダルの企画、開発、製造を行なうエフェクター・ブランド、idea sound product。紹介してくれたのは、来年(2023年)に発表予定のMTZ-IDEA ver.1だ。“BOSSのメタルゾーンを自分たちがイチから作ったらどうなるか?”というイメージで開発されており、“とにかくド歪みなのに使いやすい”とのこと。ハイゲイン・ペダルをお探しのギタリストはぜひお試しあれ!

IK Multimedia

IK Multimedia

高度なモデリング技術で様々な楽器の音色を再現したプラグイン/ソフトウェアを多種取り扱うIK Multimedia。展示ブースにはAmpliTube Xシリーズのペダルも並んでいたが、今回はプラグインの新製品=TONE Xを“推し”として挙げてくれた。これは、AI技術を駆使し、よりリアルなサウンドを生み出すという“超最新鋭”なギター用プラグインだ。DTMでのサウンド・メイクを進化させたいギタリストはぜひ試してみてほしい。

KarDiaN

KarDiaN

自社製品ではなくProCoのDEUCETONE RATをオススメのペダルとして紹介してくれたのは、滋賀県に工房を構えるKarDiaNの代表=北田駿一氏。特にChannel B/Clean Ratのサウンドが気に入っているとのことで、RATへの愛を存分に語ってくれた。注目のペダル・ビルダーとのエフェクター談義が楽しめる、というのも東京ペダルサミットの魅力の1つだろう。もちろん、その北田氏が生み出すKarDiaN製ペダルも要チェック!

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黒澤楽器店

黒澤楽器店

黒澤楽器店のブース担当者が悩みながら決めてくれた推しの1台がこちら。NAMM Show 2022で発表されたORENGEのプリアンプ・ペダル、Guitar Butlerだ。同ブランドのアンプ、Rockerverbシリーズの音色を再現しており、クリーン/ディストーションを切り替えられる仕様がアツい。XLR出力も完備し、キャビネット・シミュレーターまで内蔵している。現代の様々なニーズに対応できる1台だろう。

コルグ

コルグ

コルグのブースでは、新製品のNu:tektシリーズがズラリ。OD-SとTR-Sは次世代の真空管=Nutubeを搭載していることが最大の特徴で、チューブの生々しいフィーリングが味わえる人気のラインナップだ。また、同シリーズはプラモデル感覚で組み上げることができる“キット”だという点も大きなポイント。自分で組み立てたエフェクターだったら、鳴らす時の思い入れもひとしおだろう。

Kusakusa 88

Kusakusa 88

ギター&ベースの修理/製造から、オリジナル・コンデンサーの開発まで幅広く手掛ける工房、Kusakusa 88。本ブースで一際目を引いたのが、ギターのコントロール部分を丸ごとペダルの筐体に収めた、“コンデンサーによる音の違いを比較するためのマシン”だ。筆者も実際に、同社オリジナルのものや、ビンテージの貴重な個体を使って、そのサウンドの違いを試させてもらった。超マニアック……!

キクタニミュージック

キクタニミュージック

キクタニミュージックのブースで派手にライトアップされていたのは、同社オリジナル・ブランド“K.E.S”のパワー・サプライ、KIP-V.A.C.9だ。筐体上面の電圧確認用モニターや、サイバーな見た目がいかにも“電力供給マシン”といった雰囲気で、未来的なデザインがナイス。スペックも大盛りで、昨今のトレンドであるフル・アイソレート仕様であることはもちろん、6.5V~18Vの間の電圧を無段階で調整できる機能など、超実戦的な仕様を満載。

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Lee Custom Amplifier

Lee Custom Amplifier

ギター・アンプやエフェクターの設計/改造/修理を行なうブランド=Lee Custom Amplifierのブースでは、真空管を搭載したバッファー=12AUの後継機となる、12AU7 PREが目玉として展示されていた。前作の1ボリューム仕様からベース/トレブル・ノブが追加され、より緻密にサウンドメイクができるように改良されたモデルだ。“真空管の暖かさ”を求めるギタリストにベストマッチな製品!

Limetone Audio

Limetone Audio

国産ハンドメイド・エフェクター・ブランドとして、特に歪みやボリューム・ペダルが人気を集めているLimetone Audioのブースで紹介してくれたのは、なんとオリジナルのピック! 代表機種でもあるJACKAL、focus、irodoriの各サウンドをモチーフに、材質/デザイン/厚みの異なる3モデルがラインナップされていた。それぞれ元ネタとなった各ペダルに合わせて使ってみたい!

マキノ工房

マキノ工房

オリジナル・エフェクターの開発・製造を手掛けるマキノ工房のブース。写真に映る4台のTubeDriver808-Mは、マレーシアン・チップが搭載されていた時代のIbanez製TS-808をベンチマークにセッティングされたオーバードライブで、本イベントに合わせて特別なペイントが施されている。写真右の個体は筐体右下に“TOKYO PEDAL SUMMIT 2022”の文字が入れられるなど、ペダル好きの“お祭り”に花を添えた。

メディア・インテグレーション

メディアインテグレーション

スタジオ機材やDTM用プラグインなども取り扱うメディア・インテグレーションがオススメしてくれたエフェクターは、Gamechanger AudioのBIGSBY Pedalだ。クラシックなビグスビー・ユニットを搭載しているが、中身は最新鋭。トレモロ・アーム部を操作することでピッチの揺らぎをコントロールできるのはもちろん、MIDI機能によるテンポ管理も可能。作りはとても堅牢で、足で操作するトルク感にばっちり調整されていた。

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三木楽器

三木楽器

大阪に店舗を構える三木楽器のブースで、おすすめ商品として紹介されたのが、Revelation CableのSOMMERシリーズ。原音を損なわない、ダイレクトでクリアな音色が特徴だ。また、一見太めに感じるケーブル径だが、実際に触ってみると想像以上に柔らかく、絡まりづらいため取り回しも良い。長さは3m/4.6m/6.1mをラインナップしており、カラー・バリエーションが豊富なところも嬉しい。

Miyaji Guitars

Miyaji Guitars

東京・神田に居を構える老舗ギター・ショップ、Miyaji Guitars。イチオシは、SOLODALLASのThe Shaffer Replicaシリーズだ。STORM (写真右)は、70〜80年代にアンガス・ヤングらが使用していたSchaffer製ワイヤレス・ユニットを経由した際の音色を再現し、ギター・サウンドに真空管の暖かさや艶感を与えるペダル。CLASSIC(写真左)は、よりミッドを強調したモデルだ。

都商会

都商会
※お酒は20歳になってから

会場に入ってすぐ、“ロック酒通販サイト”を運営する酒類販売業者、都商会のブースがお出迎え。目玉商品はマーシャル公式のラガービールで、ブース脇にはマーシャル・アンプ型の冷蔵庫まで完備! “ノリノリのライブ会場でも、最高にロックなサウンドをかき鳴らす時でも、友人と大好きなアルバムを聴く時でも、マーシャル・アンプのようにラウドで奥深いこのラガービールがマッチします”とのことだ。取材後のマーシャル・ビール、最高でした。

ミックスウェーブ

ミックスウェーブ

国外のオーディオ製品を数多く取り扱う代理店=ミックスウェーブ。担当者イチオシのペダルは、近未来的な印象を感じさせる、MerisのLVXというモジュラー・ディレイだ。複数のモジュールを自在に組み合わせることで、“自分だけのカスタム・ディレイを作る”ことができる。仕組みは少し複雑ではあるが、実際に試奏してみると、思ったよりも直感的にサウンドメイクができることに驚いた。

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モリダイラ楽器

モリダイラ楽器

ギター関連製品を数多く取り扱うモリダイラ楽器のブース。目玉の新製品は、レーシング・カーをイメージしたストライプのデザインが特徴的なMXRのオーバードライブ=Super Badass Dynamic O.D、プライマル・スクリームのアルバム『スクリーマデリカ』の発売30周年を記念して制作されたJim DunlopのScreamadelica Fuzz Face、クリーン・トーンに歪みをブレンドするWAY HUGEのWay Huge Overdriveと、まさに“歪祭”な内容!

オカダインターナショナル

オカダインターナショナル

オカダインターナショナルのイチオシは、NU-33というSolidGoldFX製のレコード・モジュレーター・ペダルだ。レコードのホワイト・ノイズや、ピッチの揺らぎを再現するという目的に特化したという、何とも“尖った”1台である。ノブのセッティング次第ではダブリング効果を狙ったり、劇的なビブラートを掛けられたりと、プレイヤーのアイディアでサウンドが大化けするかも?

御茶ノ水楽器センター

御茶ノ水楽器センター

神田商会が運営する御茶ノ水楽器センターは、ブースに展示された多くのペダルから、カナダのアンプ・ブランド=Revv Amplificationが生み出したエフェクター、Tilt Overdriveをお薦めしてくれた。アンプ・ライクな歪みを求めて設計されたペダルだが、特徴はTILTEQというツマミ。これはTREBLEとBASSツマミの可変幅を調節するコントロールで、機材や環境に合わせたベストな設定を素早く追い込むのに一役買ってくれる。

Ovaltone

Ovaltone

オリジナル・エフェクターを開発・販売するブランド、Ovaltone。今回はFlying Teapotとの共同出展として展開していた。ブースには、代表機種のOD-FIVE 2 eXplosion CUSTOM for PROから、今年より同社のラインナップに加わったミニ・サイズのシリーズ=WARM GEAR、Forty 5 DRIVE GEAR(写真下段中央)が並ぶ。また新作のモディファイ・モデルの存在も確認できた。

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小柳出電気商会

小柳出電気商会

小柳出電気商会(オヤイデ電気)のブースでは、本イベントの出展記念で製作したDCケーブル、Silver Snow Conductor SSC-4が目玉商品として展示。線材にはなんと純銀を使用。それによりピュアな電流を供給できるため、エフェクターのアナログ/デジタルを問わず、ペダルの良さを引き出すのに一役買いそうだ。オヤイデ電気秋葉原直営店にて少量のみ販売しており、反響を見ながら生産量を検討する予定とのこと。

パール楽器製造

パール楽器製造

Walrus Audio製のエフェクターがズラリと並ぶのは、同ブランドの輸入代理店を務めるパール楽器製造のブース。新製品として、ヤギの絵が描かれたEons Five-State Fuzz、通称“ヤギファズ”を紹介してくれた。Voltageツマミは、電圧を3Vから18Vまで上下させることが可能で、電池残量が少ない時のサウンドを再現できるという独創的なコントロール。興味深いサウンドの変化が得られる、新世代のファズ・ペダルだ。

PCI JAPAN

PCI JAPAN

PCI JAPANブースの目玉といえば、なんと言ってもXotic Effectsの復刻版RC boosterだろう。写真中央が復刻版で、両サイドは無理やりお願いして並べさせてもらった旧モデルだ(ありがとうございます!)。発売から20周年を記念して、全世界1,000台限定で発売されるメモリアルな1台に、何ともエモい気持ちになってしまう。ぜひギタマガで新旧弾き比べをしてみたい!

Petla

Pelta

Petlaは、ソングライターとしても活動するビルダー、nanase.氏が立ち上げたエフェクター・ブランド。注目はトランスペアレント系オーバードライブのNoaで、マーシャルのBlues Breakerペダルを踏襲しつつ、“限りなく透明に近い音”をコンセプトに掲げているとのこと。トレブルブースターとしても優秀らしいので、ほかの機材の持ち味を生かしたサウンド・メイクに一役買いそうだ。

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ローランド

ローランド

ローランドのブースには、BOSSの新製品として発表されたばかりのSL-2(スライサー)を目当てに、大勢の来場者が訪れた。こちらは2008年にリリースされたSL-20のサウンド・操作性を現代向けにブラッシュ・アップし、さらに使いやすく進化したモデルだ。また、専用アプリ“BOSS TONE STUDIO”を活用すればスライス・パターンは無限大に広がる。プレイヤーの創造性を刺激する、新時代のマシンだ。

シンコーミュージック・エンタテイメント

シンコーミュージック・エンタテイメント

写真の1台は、人間椅子の和嶋慎治が監修するエフェクター・ブランド、Wajimachineの弥勒。歪みのサウンドに“ワウ半固定”のトーンをミックスできるというオーバードライブ・ペダルだ。これはシンコーミュージック・エンタテイメントのブースに展示されており、2015年に同社より発売されたムック本『和嶋慎治 自作エフェクターの書「歪」』に掲載されたものをブラッシュアップし製品化したもの。今回のペダルサミット用にごくわずかに残された現物を持ってきてくれたそうだ。

シングス

シングス

SONY出身のエンジニアが中心となり立ち上げられた、株式会社シングス。彼らが開発・設計を行なっているブランドが、Beyondだ。真空管が飛び出した強烈な見た目のラインナップが並ぶが、イチオシはtube buffer 2S。Electro-Harmonix製のチューブを使用し、真空管ならではのウォームな質感を付加してくれる。ちなみにオンライン・ストアから注文すると、チューブの発光色を好みの色にカスタムできるそうだ。

Soul Power Instruments

Soul Power Instruments

オリジナル・エフェクターはもちろん、モディファイにも定評のあるSoul Power Instruments。ブースで注目を集めていたのは、イラストレーターのくまみね氏とのコラボ製品である“仕事猫“シリーズ。左から、エナジー(ベース用オーバードライブ)、フィジーク(ディストーション)、スクリーマー!(オーバードライブ)、トランジスタ(ファズ)の4種がラインナップされていた。エキセントリックなデザインが目を引く一方、もちろんサウンドも一級品。島村楽器での限定販売モデルなので、ぜひ店頭でチェックしてみよう。

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Sound Wave lab.

Sound Wave lab.

エフェクターやアンプのカスタムおよび製造を手掛ける工房、Sound Wave lab.。ブランドのイチオシは、70年代のマーシャル・サウンドを目指して開発されたペダル、DISTORTION D-002(写真中央)だ。“相当に歪む”というGAINツマミだが、設定によってはタッチ・ニュアンスやギターのボリューム・コントロール次第でクリーン・トーンを鳴らすことも可能。プレイヤーの表現力を如何なく発揮できる1台だろう。

Sunfish Audio

Sunfish Audio

アンプやエフェクターの製造・設計を手掛けるSunfish Audioが推しペダルとして挙げてくれたのは、写真中央のペダル=Ikigai。トレモロ、ファズ、レコード・シミュレーターなど多様な効果が得られる、ぶっ飛んだ製品だ。試しに様々な設定で試奏してみたところ、2度と同じ音色にはたどり着けないほど、サウンドの可能性が無限大なペダルであった。YouTubeにて本機の紹介動画が上がっているので、ぜひチェックを。

高木製作所

高木製作所

2004年に製品の製造・開発を休止していた高木製作所のエフェクター・ブランド=mt’s Labがブランド再始動の皮切りとして、写真中央の“T25”という歪みエフェクターを発表した。トランスペアレント系に分類されるオーバードライブで、サウンドはビンテージ×モダンをテーマにデザインされている。昨今の音楽シーンでも埋もれることのない、芯の強いサウンドを目指して開発したそう。今後の新製品の情報も楽しみだ。

TC楽器

TC楽器

新大久保に店舗を構える楽器店、TC楽器ブースのイチオシは、アメリカのビルダー、ボブ・バート氏がハンドメイドで製作を手掛けるブランド、BOB BURTの3D-DISTORTION(写真右)とGR8T DISTORTION (写真左)だ。前者はナチュラルなドライブ、後者は歪みの質感を好みに変えられる8Wayスイッチが搭載されているところがポイント。職人が1台ずつ手作業でペイントを施しているというカラーリングもカッコいい!

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アンブレラカンパニー

アンブレラカンパニー

アンブレラカンパニーのブースで注目したいのは、Empress EffectsのParaEQを小型にリニューアルした、MKIIと名付けられたシリーズ。写真右は通常モデルで、左は連続可変のQコントロール+フィルター&トーン・ノブを追加したデラックス・エディションだ。省スペースな筐体ながら、ブースト機能も健在。また、ノブがぎっしりと詰め込まれた“ギア感”満載な見た目もグッド!

US Indies Booth

US Indies Booth

MSL PEDALSやCreepy Fingers Effectsなど、国内では取り扱いのないマニアックなペダル・ブランドが展示されていた、US Indies Booth。中でも個性的なデザインで目を引いたのはHeather Brown Electronicalsというブランド のThe Blessed Mother! 暖かく甘いキャラクターが特徴のオーバードライブだ。写真ではわかりづらいかもしれないが、イラスト人物の頭上に極小のLEDが散りばめられているというこだわりっぷり。

Vin-Antique

Vin-Antique

京都のペダル・ブランド、Vin-Antiqueブースの目玉は、ライブハウス“Gattaca”とのコラボ製品として生まれたクリーン・ブースター=Noblesse。筐体上面に空いた穴からLEDの光が漏れるデザインになっており、その中を覗くとゲインの数値を見ることができるというオシャレな作りだ。ブースト・ツマミは背面に設置されており、誤操作のリスクが少ないのも嬉しいところ。実用性とデザインを両立したナイスな1台。

ウィッシュツリー

ウィッシュツリー

ウィッシュツリーのブースでは、精悍なデザインのfutura guitars製ペダルが並ぶ。担当者オススメは、ベース用プリアンプであるeqlipseというモデル。こちらは現在開発途中で、製品化はいまだ未定とのこと。“シンプルに音の良さだけを追求する”というコンセプトでデザインされているようだ。同ブランドは、ほかにも独創的なペダルを数多く発売しているので、ぜひチェックしてみてほしい。

ヤマハミュージックジャパン

ヤマハミュージックジャパン

EarthQuaker Devices製品が並ぶヤマハミュージックジャパンのブースでは、新製品のSunn O))) Life Pedal V3が来場者の注目を集めていた。その名のとおり、アメリカのドゥーム・メタル・バンド=Sunn O)))とのコラボ・ペダル。ブースター、オクターバー、ディストーションという3要素で構成されており、歪みの回路はホワイト・フェイス期のRATのサウンドを再現している。筐体手前にあしらわれたネズミ(rat)のイラストもシャレが効いている。

320design

320design

こだわりのサウンドとデザインを持つ国産ブランド=320designのブースには、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボ製品がずらり。 写真のStrung Fuzzはファズ・フェイス系のモデルで、アニメ第6部に登場するキャラクター、“フーファイターズ→イニシャルがF・F→Fuzz Face”という発想から生まれた。なお、筐体デザインに採用されたのは、主人公・空条徐倫。潔い1ボリューム仕様で、玄人向けなモデルと言えるだろう。同ブースにはジョジョ・モデルのピックもあり、そちらも空条徐倫を始めとした人気キャラたちが描かれていた。

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東京ペダル・サミット 公式サイト
https://www.tokyopedalsummit.jp