弾き語りや動画投稿にも適したヤマハのアコースティック・ギター用デスクトップ・アンプ 弾き語りや動画投稿にも適したヤマハのアコースティック・ギター用デスクトップ・アンプ

弾き語りや動画投稿にも適したヤマハのアコースティック・ギター用デスクトップ・アンプ

 ヤマハより、弾き語りやSNSで公開する動画の制作にも適したエレクトリック・アコースティック・ギター用デスクトップ・アンプ“THR30IIA Wireless”が発売された。

 THR30IIA Wirelessは、9cmのフルレンジ・スピーカーを2基搭載した30W仕様のギター・アンプだ。2011年から続くヤマハのデスクトップ・アンプ“THR”シリーズの最新機種でもある。

 このアンプが持つ多くの特徴を「サウンド」、「弾き語りのための機能」、「ワイアレス機能」、「アプリとの連携」の4つの面から紹介しよう。

サウンド

 サウンドは、大きな入力でも歪むことのないクリアでナチュラルなアコースティック・サウンドを実現。ヤマハ独自の先進的なマイク・モデリング技術「VCM Technology」を駆使したものだ。

 基本的なトーンは、3種類のマイク・シミュレーション(コンデンサー/ダイナミック/チューブ)に、ナイロン弦モードとフラット・モードのふたつを加えた計5種類から選択可能。

 コーラスやリバーブ、ディレイなどの高品位なエフェクトとイコライザーも搭載されている。

THR30IIA Wirelessの上部パネル
THR30IIA Wirelessの上部パネルの背面

弾き語りのための機能

 弾き語りを楽しむアコースティック・ギタリスト向けに、THR30IIA WirelessにはTHRシリーズとしては初となるマイク入力端子が搭載されている。マイク用に独立したボリュームとリバーブ・エフェクトも装備されているので、ボーカルとギターのバランス調整を簡単に行なうことができる。

マイク入力端子

 マイク・プリアンプにはヤマハがハイエンド・レコーディング機器のために独自開発した“D-PRE”(ディスクリートClass-Aマイクプリアンプ)を採用。中低域に張りと艶を持たせたスムースな質感をベースとした開放感、空気感のあるサウンドを実現している。

 加えてギターのサウンドを左右に広げる新機能“ステレオイメージャー”でギター・サウンドに広がりを持たせることにより、ボーカルを一層際立たせることも可能だ。

ワイヤレス機能

 THR30IIA Wirelessの本体にはワイヤレス・レシーバーが内蔵されている。これにより、Line 6のワイヤレス・トランスミッター“Relay G10T”(別売)を自分のエレクトリック・アコースティック・ギターにつなぐだけで、ケーブル不要のワイヤレス環境を手に入れることができる。

Line 6 Relay G10T

 充電式バッテリーも搭載されているため、 電源を確保できない場所での演奏も可能。充電をフルに行なった状態での連続使用時間は約5時間だ。

 さらにBluetooth機能もあり、手持ちのスマート・デバイスに保存された音源を、無線かつ高音質で再生することができる。

 またBluetooth対応のフット・コントローラー(別売)を使用すれば、ケーブルをつながずとも音色の切り替えやエフェクトのON/OFFが操作可能。

アプリとの連携

 スマート・デバイスのアプリを一緒に使うことにより、THR30IIA Wirelessの機能はさらに広がる。

 THR-IIシリーズの専用エディター・アプリである「THR Remote」(iOS、Android対応/無料)を使うことで、より細かな音作りや、本体では操作できない追加パラメーターをエディットすることができる。

 また「Rec’n’Share」(iPhone/iPad/iPod touchのみに対応/無料)と併用すれば、デバイス内に保存した楽曲に合わせたギター演奏の録音や、高音質な演奏動画の作成、ミックスや簡易編集、SNSへのアップロードまでを簡単に行なうことができる。

 いわゆる“弾いてみた”、“歌ってみた”といった演奏動画の制作が、THR30IIA Wirelessと「Rec’n’Share」の組み合わせにより容易かつ高音質でできるわけだ。

 なおTHR30IIA Wirelessには、スタインバーグ社製の音楽制作ソフトウェア「Cubase AI」と「Cubasis LE」のダウンロード版ライセンスも付属している。

 次の動画では、THR30IIA Wirelessで作れるサウンドや、このアンプを弾き語りに活用する方法などが説明されている。

 “弾いてみた”の動画を作ることに興味がある人は次も見てみよう。

 アコースティック・ギターの練習を良いサウンドで楽しみたい、スマホに保存した音源に合わせてギターを弾きたい、弾き語りがしたい、アンプを持ち運びたい、高音質で録音したい、動画をYouTubeで公開したい……といった現代のアコースティック・ギター奏者たちの希望は、このTHR30IIA Wirelessで実現できるのではないだろうか。

 なおここで説明しきれていない機能については、下記のスペック欄をご参照いただきたい。

YAMAHA
THR30IIA Wireless

【スペック】
アンプタイプ:5種類(3種類マイクシミュレーション、1種類ナイロン弦、1種類フラットボイシング)
搭載エフェクト:CHORUS, CHORUS/DELAY, DELAY, SHORT REVERB, LONG REVERB, STEREO IMAGER, MIC/INST REVERB, *COMPRESSOR (コンプレッサーはTHR Remote上でのみ使用可能です)
Bluetooth:内蔵
ギターワイヤレス:内蔵 ※Line6 Relay G10Tトランスミッター(別売)が必要
クロマチックチューナー:内蔵
コントロール:TONE SELECT, STEREO IMAGER スイッチ, TONE BLEND, BASS, MIDDLE, TREBLE, EFFECT, REVERB, VOLUME, MIC/INST REVERB, MIC/INST VOLUME, MIC/INST GAIN, USER MEMORY スイッチ x 5, TAP/TUNER スイッチ,Bluetooth®スイッチ
接続端子:GUITAR INPUT (標準フォーンモノジャック、アンバランス)、MIC/INST INTPUT (XLR/標準フォーン コンボジャック)、AUX (ステレオミニ)、PHONES (ステレオミニ)、LINE OUT L/R (L/R標準フォーンジャック)、DC IN、USB TYPE B Audio Class 2.0 compliant
スピーカー:9cmフルレンジ x 2
定格出力:30W(15W+15W) バッテリー駆動時 15W(7.5W+7.5W)
電源:ACアダプター、充電式バッテリー *駆動時間約5時間 (使用条件によって異なります)
寸法(W×H×D):420×195×155 mm
付属品:ACアダプター、クイックガイド、CUBASE AI Download Information (CUBASE AI ダウンロードについて)
質量:4.4kg

【価格】
オープン・プライス

【問い合わせ】
ヤマハミュージックジャパン お客様コミュニケーションセンター TEL:0570-056-808 https://jp.yamaha.com