ニューヨーク・パンクの伝説的存在であるテレヴィジョンのトム・ヴァーレイン。今なお、多くのロック・ミュージシャンたちに影響を与え続けるこの鬼才が、2023年1月28日に亡くなった。73歳だった。
なぜ彼のギター・プレイはここまで人の心を掴み、新たな才能を刺激するのか。この追悼特集では、トム・ヴァーレインのバイオグラフィや必聴名盤&プレイリスト、使用機材の考察などを通じて、その理由を紐解いていく。
Photo by Gus Stewart/Redferns/Getty Images
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芸術的才能に溢れたトム・ヴァーレインの生涯(1949-2023)
トム・ヴァーレインはどのように音楽と出会い、無二の感性を身につけ、テレヴィジョンという表現に行き着いたのか。1人の音楽家としての歩みをたどる。
テレヴィジョンは“パンク”か? 『Marquee Moon』が与えたインパクト
テレヴィジョンの代表作といえば、1977年のデビュー盤『Marquee Moon』。ニューヨーク・“パンク”の名盤として扱われる本作を、どのように解釈すべきなのか。
トム・ヴァーレイン必聴名盤5選&入門の20曲
トム・ヴァーレインのギター・プレイを味わうための必聴名盤5作品、入門編に厳選した20曲のプレイリストをお届け。テレヴィジョン&ソロ・ワークからピックアップした。
トム・ヴァーレインが愛したギター 王道・定番に背を向けた機材選び
誰よりもオリジナリティを求めたトム・ヴァーレイン。彼が使ったギターは?
トム・ヴァーレインのプレイ・スタイル ワン・アンド・オンリーな音色とフレージング
ニューヨークの都市を体現するかのようなトム・ヴァーレインのプレイ・スタイルは、どのようにして形作られ、どのように後進に伝わっていったのだろうか。