リア・ピックアップとフロント・ピックアップはなぜ音が違うのか | ギター知恵袋:004 リア・ピックアップとフロント・ピックアップはなぜ音が違うのか | ギター知恵袋:004

リア・ピックアップとフロント・ピックアップはなぜ音が違うのか | ギター知恵袋:004

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき 撮影:山下陽子(SLANG)
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
*画像は書籍からの流用のためモノクロです。ご了承下さい。

Q:
ピックアップのリアとセンターとフロント、何が違うのですか?

A:

弦振動をキャッチする位置によって強調される倍音が違う、弦の振幅がリア側よりもフロント側のほうが大きかったりすることなどで、ピックアップが音を拾う位置によって音色は異なります。それを選択できるように複数のピックアップが異なる位置に装着されているギターが多いのです。

ブリッジ寄りのリアは鋭く固い音色に、ネック寄りのフロントは甘く優しい音色がします。センターはそれらの中間な音色になります。これは位置による違いなので、まったく同じピックアップを使ったとしても搭載される場所によって同様の特徴が出ます。

ちなみにギターは、弦長の端のほう(ブリッジ寄り)をピッキングすると固い音になり、真ん中寄り(12フレット近辺)をピッキングすると丸い音がします。ピックアップ位置の音色の違いとまったく同じ理屈というわけではないのですが、これも倍音の出方などで生じる音色の差異です。

リアとフロント・ピックアップ上の弦振動の大きさの違い
リア(右のピックアップ)側よりもフロント(左のピックアップ)側のほうが弦振動が大きくなります。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki