タブ譜と違う場所で弾いてはダメですか? | ギター知恵袋:149 タブ譜と違う場所で弾いてはダメですか? | ギター知恵袋:149

タブ譜と違う場所で弾いてはダメですか? | ギター知恵袋:149

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
僕がスコアを持っている曲を友達が弾いていたのですが、スコアのタブ譜と違うポジションで弾いていました。音は僕がタブ譜で弾いた時と同じ感じですが、“ポジションが違うよ”と教えてあげるべきでしょうか。

A:

まず“譜面どおりに弾かないといけないわけではない”ですし、人によって“このポジションで弾いたほうが好き”という選択は自由です。完全コピーを目指す人もいれば、自分なりに弾ければ良いと思う人もいますので。

次にタブ譜の“採譜者が元の曲を弾いたギタリストのプレイを見て採譜したかどうかは不明”、“採譜者がより便利と思ったポジション選択はしているだろう”などを考慮すると、選ぶポジションによっては便利/不便の差が出るかもしれません。

そういったポジションによる演奏性の違いに気づいて“あ、本当だ、なぜだろう? どっちが良いんだろう?”と2人で考えてみたりすることは上達のキッカケになります。

譜面が絶対ではないけれども、そのポジションを選ぶ/選ばれた理由はあるかもしれないので、一方が一方に上から目線で教えてあげるというのではなく、一緒にベストな弾き方を考えてみることをお勧めします。

同じ音でポジション違いのF
上の2つのダイアグラムは、タブ譜上の表記は異なるが、五線譜上ではまったく同じFになる(編集部)。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki