TOKYO FMの人気ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』が主催するライブ&トーク・イベント“SCHOOL OF LOCK! 春の文化祭 キズナ祭 2023 supported by Yamaha”が2023年3月11日(土)に東京の立川ステージガーデンにて開催された。そのイベント・レポートをお届けしよう。
文=関口真一郎 写真=SCHOOL OF LOCK! 春の文化祭 キズナ祭 2023 supported by Yamaha
『SCHOOL OF LOCK!』が主催する、10代に向けたライブ&トーク・イベント
少しずつ暖かくなり始めた3月11日(土)、東京の立川ステージガーデンにて、“SCHOOL OF LOCK! 春の文化祭 キズナ祭 2023 supported by Yamaha”が行なわれた。
SCHOOL OF LOCK!は“全国の蒼き若者たちの未来の鍵(LOCK)を握るもう1つの学校!”をコンセプトに、こもり校長ことGENERATIONS from EXILE TRIBEの小森隼がパーソナリティを務めるTOKYO FMの人気ラジオ番組だ。今回のイベントは当番組の企画で、これまでコロナ禍により開催が見送られてきたが、その有観客イベントとしては3年ぶりの実現となった。
開演前と終演後には、会場2階のホワイエにて、ヤマハの楽器体験イベント“TOUCH & TRY”も開催された。こちらは楽器の持ち方から音の出し方まで、ヤマハのデモンストレーターが丁寧にサポートしてくれる無料のイベントで、その場で自由にエントリーが可能。
トランペットやデジタル・サックス、サイレント・バイオリンなど、様々な楽器が用意されていたが、中でも一際賑わいを見せていたのが、電子ドラム、エレキ・ベース、エレキ・ギター、キーボードによる即席バンド・セッションが楽しめるエリアだ。参加者のほとんどは初心者で、なおかつ初対面だったものの、デモンストレーターがうまくセッションをリード。楽器の音が1つずつ重なっていく合奏の楽しさを伝えながら、大いに盛り上げていた。
ステージは“凪”と“Aφ(ハーフ・ディミニッシュ)”の高校生バンド2組によるオープニングアクトのあと、16時の定刻ちょうどに本編がスタート。“やっと会えたね~!”と満面の笑みでこもり校長が現われると、会場は大歓声。行動制限の緩和を受けて、今回はマスク越しながらも、声出しはOK!ということで、校長、場内ともに感慨もひとしおの様子だ。
ロック・バンドによるアグレッシブなステージ
トップバッターは2018年結成のロック・バンド、マルシィ。昨年は初の全国ツアーを成功させ、念願のROCK IN JAPAN FESTIVALにも出演を果たしている。有観客による声出しイベントは初とのことだったが、安定感のある演奏で楽しませてくれた。
ミディアム・シャッフルの「未来図」で幕を開け、スピード・チューンの「プラネタリウム」でギアをシフトアップ。「大丈夫」では会場と大合唱し、ラストはドラマティックな「絵空」で締めくくった。どの曲もギタリストのしゅうじによるメロディアスなフレーズが印象的で、オーディエンスは熱心にその演奏に耳を傾けていた。
2番手は結成10周年を迎えたKANA-BOON。オープニングのアッパーなチューン「ないものねだり」から、切れ味のあるバンド・サウンドで観客を圧倒していく。ライブ・パフォーマンスもアグレッシブで、ギターの古賀隼斗もステージを動きまわりながら、エフェクティブなプレイで楽曲を盛り立てる。
4曲目の「サクラノウタ」はSCHOOL OF LOCK!の番組内で解禁した切ないメロディを持った最新曲。最後の「スターマーカー」では、右手を力強く左右に振る動きで、会場が1つになっていた。
仲間と音楽との“キズナ”を再確認した1日
その後はこもり校長と、2022年12月に番組を退任したぺえ元教頭による久々のトーク・セッション。そして深い感動を呼び起こした広島の番組リスナーによる生電話出演のあと、トリのGENERATIONS from EXILE TRIBEが登場すると、会場は一段とヒートアップ。
ラストナンバーの「チカラノカギリ」では、この日のために全国から公募した10代の番組リスナーによるキズナ祭スペシャル・ブラスバンドがステージを埋め尽くした。全23パート、計49名による大所帯で、みな緊張した面持ちながらも、一旦曲が始まるとGENERATIONS from EXILE TRIBEの歌とダンスに合わせて、見事な演奏を聴かせてくれた。
何かと制約の多いコロナ禍の中、十分にライブを楽しむことのできなかった悔しい3年間を経て、ようやく思い切り身体を揺らし、声を枯らすことのできた3時間。今日が声出しライブ初体験という人も多く、特別な思いでこの日を迎えた人も多かったはずだ。
終演後は名残惜しそうに、いつまでも会場前にとどまって、友達と記念撮影に興じていた生徒(=番組リスナー)たち。仲間とのキズナ、音楽とのキズナを再確認したかけがえのない1日となったに違いない。
2023年3月11日(土)@立川ステージガーデン
セットリスト
マルシィ
01.未来図
02.プラネタリウム
03.牙
04.大丈夫
05.最低最悪
06.絵空
KANA-BOON
01.ないものねだり
02.シルエット
03.ランアンドラン
04.サクラノウタ
05.スターマーカー
GENERATIONS from EXILE TRIBE
01.Hard Knock Days
02.ヒラヒラ
03.EXPerience Greatness
04.ワンダーラスト
05.NOW or NEVER
06.チカラノカギリ
■『SCHOOL OF LOCK!』 公式サイト
https://www.tfm.co.jp/lock/index.html