デレク&ザ・ドミノス初期の愛用器をモチーフにした、エリック・クラプトンの新たなレス・ポール・カスタム デレク&ザ・ドミノス初期の愛用器をモチーフにした、エリック・クラプトンの新たなレス・ポール・カスタム

デレク&ザ・ドミノス初期の愛用器をモチーフにした、エリック・クラプトンの新たなレス・ポール・カスタム

2023年4月のエリック・クラプトン来日公演でのステージ袖にはビッグ・サプライズが待っていた! なんと、ECが1960年代後半から使用していたレス・ポール・カスタムを、ギブソンが再現したプロト・モデルが! 写真を見て、そのサウンドが聴ける日を楽しみに待とう。

取材・文=菊池真平 撮影=星野俊 協力=ダン・ディアンリー(https://www.dandguitars.com/)、前むつみ

Gibson Custom Shop
Eric Clapton Les Paul Custom Proto #1

Gibson Custom Shop/Eric Clapton Les Paul Custom Proto #1(前面)
Gibson Custom Shop/Eric Clapton Les Paul Custom Proto #1(背面)

EC好きがグッとくる、黒いレス・ポール・カスタム

「ブラック・レスポール・カスタムは、2023年9月の“クロスロード・ギター・フェスティバル”のために製作された新しいギターの中の1本で、デラニー&ボニーから初期のデレク&ザ・ドミノスまで彼が使用していたレス・ポール・カスタムをベースとしています」

とギター・テックのダン・ディアンリーが語るとおり、エリック・クラプトンが1960年代後半に手にしたレス・ポール・カスタムを、ギブソン・カスタム・ショップが再現したプロトタイプのギターもスタンバイされていた。

1969年のプラスティック・オノ・バンドでの演奏やデラニー&ボニー、そしてデレク&ドミノスの初期までレス・ポール・カスタムを使っていたことは、ファンの間でもよく知られている。

入手は1967年頃とも言われ、クリームの人気を不動のものとした名盤『Disraeli Gears』のスタジオ・セッションで、すでにカスタムを手にするエリック・クラプトンの写真が撮影されている。ちなみに初期は、ピックアップ・カバーが付いていたが、デラニー&ボニーの頃にははずされていた。

レス・ポール・カスタムを弾くエリック・クラプトン(右)と、ボニー・ブラムレット(左)、デラニー・ブラムレット(左)
レス・ポール・カスタムを弾くエリック・クラプトン(右)と、ボニー・ブラムレット(左)、デラニー・ブラムレット(左)。写真は1969年のロイヤル・アルバート・ホール公演(Photo by Chris Walter/WireImage)。

ペグがグローバーである点から、おそらく1958〜61年頃までに作られたレス・ポール・カスタムがオリジナルと思われる。残念ながら2023年の来日公演では使用されなかったが、ぜひエリック・クラプトンが奏でるレス・ポール・カスタムのサウンドも聴いてみたい。

アコースティック・ギター・マガジン

アコースティック・ギター・マガジン2023年9月号 SUMMER ISSUE Vol.97

2023年7月27日発売の『アコースティック・ギター・マガジン2023年9月号 SUMMER ISSUE Vol.97』では、2023年4月来日公演でエリック・クラプトンが使用したアコースティック・ギター&関連機材を掲載!


アコースティック・ギター・マガジン2023年6月号 SPRING ISSUE Vol.96

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『アコースティック・ギター・マガジン2023年6月号 SPRING ISSUE Vol.96』の特集は、エリック・クラプトン日本武道館公演100回記念の特別企画“エリック・クラプトンとアコースティック・ブルースのならず者”。

DanD Guitars公式HP
https://www.dandguitars.com/

エリック・クラプトンのギター・テックを務めるダン・ディアンリーは、ギター・ルシアーとしても活躍している。彼が手掛けるダンDギターズ(DanD Guitars)の12弦モデルは、クラプトンもライブ作品『Lady In The Balcony: Lockdown Sessions』で使用した。