若井滉斗(Mrs. GREEN APPLE)が愛用する、エレキ・ギター&アコギ 若井滉斗(Mrs. GREEN APPLE)が愛用する、エレキ・ギター&アコギ

若井滉斗(Mrs. GREEN APPLE)が愛用する、エレキ・ギター&アコギ

2023年7月8日からスタートした、Mrs. GREEN APPLEのアリーナ・ツアー「Mrs. GREEN APPLE ARENA TOUR 2023 “NOAH no HAKOBUNE”」。そのリハーサル現場に潜入し、若井滉斗のエレキ・ギター、アコギの激写に成功! こだわりのセッティングや改造ポイントに迫る!

取材/文=伊藤雅景 写真=星野俊

ELECTRIC GUITARS

Gibson Custom/Historic Collection 1959 Les Paul Standard Reissue

Gibson Custom/Historic Collection 1959 Les Paul Standard Reissue(フロント)
Gibson Custom/Historic Collection 1959 Les Paul Standard Reissue(バック)

ミセスのリードを“男らしい”サウンドで彩るメイン・ギター

2023年現在、ライブ/レコーディングのメインとなるのが、この1959リイシュー・モデルのレス・ポール・スタンダード。レス・ポールを何本も弾き比べた中で、“クリーン・トーンとパワー感にビビッときた”という本器は、“男らしいサウンド”が鳴るとのこと。ピックアップは純正で、リア、センター、フロントを楽曲に合わせて使い分けている。配線材はテックによって交換され、トーン・ポッドはトーン回路をバイパスするフルアップ式のものを採用。弦はGHSのPROGRESSIVES LIGHT(.010-.046)が張られている。


Fender Custom Shop/Stratocaster

Fender Custom Shop/Stratocaster(フロント)
Fender Custom Shop/Stratocaster(バック)

カポ装着曲で登場するカスタムショップ製ストラト

デビュー当時のメイン・ギターで、現在はおもにカポが必要な楽曲で登場する。改造点は多岐にわたり、ブリッジ・サドルはKTSのTitanium Stratocaster Style Saddleに、ストリング・ガイドはマスタリー・ブリッジのMSTに、リア・ピックアップはディマジオのDP318へと、それぞれ交換されている。トレモロ・スプリングは3本で、ブリッジはベタ付けだ。ピックアップはおもにリアを使用し、太く軽快なサウンドを奏でる。弦はレス・ポールと同様、GHSのPROGRESSIVES LIGHT。


Gibson/1968 ES-335

Gibson/1960's ES-335(フロント)
Gibson/1960's ES-335(バック)

貫禄を放つ1968年製ES-335

2022年末に入手したという、1968年製のギブソンES-335。スパークル・バーガンディのフィニッシュが経年劣化で退色し、味わい深い雰囲気を放つ貫禄の1本だ。若井曰く“煌びやかなクリーン・トーンに惹かれた”とのことで、ライブでもレコーディングでも、メインのレス・ポールに次いでガシガシ弾き倒しているそう。ポイントは若干ネックを順反り気味にしていることで、それにより音に奥行き感と太さをプラスしている。弦はストラト、レス・ポールと同様、GHSのPROGRESSIVES LIGHT。


Rickenbacker/360 Deluxe Thinline

Rickenbacker/360 Deluxe Thinline(フロント)
Rickenbacker/360 Deluxe Thinline(バック)

再始動のアリーナ・ツアーでお目見えしたリッケンバッカー

若井が“どうしても欲しかった”と語るのが、この360 Deluxe Thinline。登場頻度は少ないものの、ライブ前の楽屋などでは本器をつま弾いていることが多いそうで、“リッケンバッカーらしい音がお気に入り”とのこと。軽やかなサウンドを求める時に使用されるらしい。バンドのフェーズ2の幕開けとともに開催された、2022年7月8日のぴあアリーナMM公演でお目見えした1本なので、記憶に残っているファンも多いのでは? 弦はレス・ポール、ストラト、ES-335と同様、GHSのPROGRESSIVES LIGHT。

ACOUSTIC GUITARS

Taylor/614ce

Taylor/614ce(フロント)
Taylor/614ce(バック)

煌びやかなサウンドを奏でるメイン・アコギ

若井が20歳の時に入手したテイラーの614ce。ライブでのアコースティック・パートは本器が登場することが多く、おもに「Viking」などで使用する。テック曰く、サウンドの傾向は“ギラギラしつつ繊細”とのこと。音の輪郭をハッキリさせるため、弦は細めのゲージ(.010-.047/エリクサーのNANOWEB 80/20 Bronze Extra Light)をチョイス。なお、フレットに挟まっているピックはジム・ダンロップの424R TORTEX WEDGE(0.60mm)だ。


K.Yairi/DY-18

K.Yairi/DY-18(フロント)
K.Yairi/DY-18(バック)

サブとして用意されたヤイリ製アコギ

リハーサルでスタンバイされていたこのアコギはサブ。弦やセッティングは前述のテイラーと同様だ。新作『ANTENNA』では、「norn」などでアコースティックなサウンドがふんだんに取り入れられているため、今後のライブで登場する可能性も高いかも?

作品データ

『ANTENNA』 Mrs. GREEN APPLE

『ANTENNA』
Mrs. GREEN APPLE

ユニバーサルミュージック/UPCH-20655/2023年7月5日リリース

―Track List―

  1. ANTENNA
  2. Magic
  3. 私は最強
  4. Blizzard
  5. ケセラセラ
  6. Soranji
  7. アンラブレス
  8. Loneliness
  9. norn
  10. Doodle
  11. BFF
  12. Feeling

―Guitarists―

若井滉斗、大森元貴