Line 6のエフェクト・プロセッサーの新製品“HX One”が、2023年12月上旬に発売される。
HX Oneは、エフェクト・ペダル・サイズの非常にコンパクトな筐体に、Helix FloorをはじめとするHXファミリー・プロセッサーから継承したHXモデリング・テクノロジーによる250種類以上ものエフェクトを搭載したプロセッサーだ。
HXモデリング・テクノロジーは、アナログ・エフェクト・デバイス特有の挙動を個々のコンポーネントごとに計測してキャプチャーするため、モデリングするのが非常に困難とされるゲルマニウム・ファズや、“バケツ・リレー”回路を採用したエフェクトをも忠実に再現する。
また本機のユーザー・インターフェースはノブとスイッチで構成されたシンプルなもので、直感的な操作が可能。
トップ・パネルの中央にあるEFFECTノブを回してエフェクトを選ぶと、OLEDディスプレイにそのエフェクトのパラメータが表示され、上部の3つのノブでパラメータの変更を行なうことができる。
パラメータが多い場合は、“<”と“>”の記号がついたPAGEボタンで次のページにアクセスする。
2つのフットスイッチのうち、左側はエフェクトのオンとバイパスの切り替えに使用し、右側はタップテンポと「FLUX」コントローラーに使用する。
「FLUX」は、フットスイッチを押すことで、複数のエフェクト・パラメータを同時に、あらかじめ設定した時間内で変化させられるHX One独自の機能だ。
また、接続する機器やピックアップに応じて、インプット・インピーダンスを調整することも可能となっている。
さらにMIDI INとOUT/THRU端子も備え、プログラム・チェンジやコントロール・チェンジをはじめ、様々なMIDIメッセージをMIDIスイッチャーなどの外部機器から受信することができる。
電源は同梱の9V電池のほか、一般的なサードパーティのエフェクト・ペダル用電源も使用可能。ペダルボードへの組み込みも簡単だ。
次の動画はHX Oneの操作法をとてもわかりやすく解説したもので、日本語字幕もついている。
HX Oneのおもな特徴
- HXファミリー・プロセッサーから継承した250種類以上のエフェクト
- エフェクトの選択とエディットが簡単に行える直感的なコントロール体系
- パラメータの変更を自動化する「FLUX」コントローラー
- 接続する楽器に合わせてインプット・インピーダンスを調整可能
- MIDIイン、アウト/スルー端子を搭載(PCおよびCCメッセージの受信が可能)
- 128プリセット・スロット
- 外形寸法:125mm(W) x 96mm(D) x 62mm(H) 重量:450g