2025年2月11日(火・祝)、有明アリーナにて“ジェフ・ベック追悼コンサート”の開催が決定。今回は主宰であるCharに、イベント開催のきっかけや共演する布袋寅泰と松本孝弘について話を聞いた。
*この記事はギター・マガジン2025年1月号へ掲載予定の記事から一部を抜粋したものです。
この3人で演奏できるのは、楽しいだろうと思うよ。
昨年、ギタマガ編集部からCharさんにジェフ・ベック追悼コンサートのアイディアをお話しましたが……まさか本当に実現するとは!
もう大変なことになってんだからな。お前らのせいだぞ。軽い気持ちで言ったのを本気にしやがって(笑)。まあ、それは冗談として……。
出演ギタリストは Charさんのほか、松本孝弘さん、布袋寅泰さんが決定しています。これは、言ってみれば日本の3大ギタリストが集うことになりますよね。2人との交流について聞かせて下さい。
布袋君は、10年前に俺が還暦を迎える時に出した『ROCK十』(2015年)の時に1曲(「Stormy Heart」)頼んだんだけど、あの時の彼はかなりジェフに影響されている感じの音作りだったね。
もしかしたら逆で、俺にジェフみたいな曲を弾かせたかったのかもしれない。まあ真偽はわからないけど、とにかくその時は『Jeff Beck’s Guitar Shop』(1989年)的なサウンドだったよ。
松本さんとの共演は過去にありましたか?
共演は遥か昔にあったかもしれない。たぶん、鳴瀬(喜博)さんの“うるさくてゴメンねBand”じゃなかったかな。鳴瀬さんに頼まれて何度かゲストで出たことがあって、その時バンドにいたギタリストが松本君だったと思う。彼がB’zを始めるずっと前のことだろうね……。そうだ、神戸のチキンジョージでセッションしたのを思い出したよ。
それとさ、スタッフに聞くところによると、松本君はこれまでに何度か俺のライブを観に来てくれているらしいんだけど、決して楽屋には寄ってくれないんだよね。“Charさん、過去に何かしました?”って聞かれるんだけど、ひょっとしたら神戸での共演で余計なことを言っちゃったのかもしれない。“お前のギターうるさいから引っ込んでろ!”なんてね(笑)。
今や日本のギター界を代表する3人ですが、それぞれがジェフ・ベックの影響を大きく受けてきただけに、誰がどの楽曲を演奏するのか想像が膨らみますね。
この3人で演奏できるのは楽しいだろうと思うよ。ステージ進行は一応俺が中心になって、Charのコーナー、布袋君のコーナー、松本君のコーナーがあって、さらにそれぞれ2人ずつによる3通りのセッションがあって、最初と最後は3人が揃って演奏するんじゃないかな。あの2人がたくさん弾いてくれたほうが、俺の負担が少なくて済むんだけどね(笑)。