ギタリストが出くわしがちなシチュエーションを題材に、その解決方法を考えていく教則本『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』。ギタマガWEBではその連動動画と一緒に内容の一部を公開中! 第34弾のテーマはコード・アレンジです。“シチュエーション27”でも出てきた“裏コード”が今回の肝!
【シチュエーション34】
一週間後にレコーディング、
それまでにコードをアレンジすることに。
現場の風景
- コード・アレンジを任された。
- ジャズ・ブルースで学んだ裏コードを使ってみた。
- ここに、どんなソロを弾けばハマるのかわからない!
ボーカルの岡田君がギターを抱えてやってきた。
“オレのグレイトな曲をもっと輝かせてほしいんだyo!”。
要するにコード・アレンジしてほしいらしい。彼が熱い弾き語りで示したのは“C – Dm – G – C”というシンプルなコード進行(Ex-1)。
“キミだけを愛してる〜誰よりI’m fallin’ Love 〜”という歌詞がまず抜群だ。“一週間後にレコーディングするから、それまでにアレンジよろしく!”と言い残し岡田君は帰っていった。
ダイアトニック・コード理論に沿って、まず4和音にアレンジしてみる(Ex-2)。
しかしありきたり感は否めない。
そこで試行錯誤を重ねること数日。ジャズ・ブルースで学んだように、G7の代わりにD♭7を弾いてみるとなんだかカッコよかったのだ(Ex-3)。
レコーディング当日、キーボードのヒゲちゃんもやって来た。コード進行を伝えると“なるほどね〜、そう来たか。オレも裏モノ大好きなんだよ、なにかとね(笑)”。例のビデオ屋の店長も同じようなことを言っていた気がする。
さらに、ここにギター・ソロを弾くことになったが、もう何が裏で何が表なのかわからない。この場合、どんなスケールが合うのかさっぱりな今日この頃だ。
『38のシチュエーションで学ぶ 宮脇流セッション・ギタリスト養成塾〜アドリブ・マスター・コース』
品種 | ムック |
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著者 | 宮脇 俊郎(著) |
仕様 | A4判 |
発売日 | 2020.08.24 |
ISBN | 9784845635283 |