ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio)
第54回:タップ・テンポって何?
タップ・テンポとは、曲のテンポに合わせて該当のフット・スイッチを踏むことで、“曲のテンポをエフェクター側に知らせることができる機能”のことを指します。どのようなメリットがあるかというと、例えばディレイのタイムを曲のテンポに合わせて随時変更できるようになります。
ディレイ音が鳴る間隔は“ディレイ・タイム”というパラメーターで設定しますが、従来は“何msec(ミリセカンド)”という時間で入力していました。現在は従来の入力方法に加え、“テンポに対して4分で鳴らす”、“付点8分で鳴らす”という設定ができるモデルが増えています。その設定にしておけば、タップ・テンポ機能で変更したテンポに合わせた付点8分のディレイ音が鳴ってくれるという感じになるので、とても便利です。
タップ・テンポのフット・スイッチはディレイやトレモロなどのエフェクターにもともと搭載されているものもあれば、マルチ・エフェクターでは特定のボタンに割り当てることができたり、外部フット・スイッチを接続することによって入力可能となります。
“入力したテンポは一時的に変更する”という形になるものが多く、そのパッチを選択し直すとデフォルトで設定しているテンポに戻るのが一般的です。なので、テンポの入力はおもに曲を演奏中に行なうことが多いです。

著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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