第70回:エフェクターに個体差ってありますか?|ギター・エフェクターの基礎知識100 第70回:エフェクターに個体差ってありますか?|ギター・エフェクターの基礎知識100

第70回:エフェクターに個体差ってありますか?|ギター・エフェクターの基礎知識100

ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!

文=今西勇仁(Limetone Audio)

第70回:エフェクターに個体差ってありますか?

エフェクターの種類にもよりますが、厳密に言うと個体差はあります。ただ、そこまで気にする必要はありません。

まず、エフェクターの“個体差”とは何のことかというと、同じエフェクターでも個体ごとの音に違いがあることを指します。その原因はエフェクターに使用している電子パーツの誤差です。

電子パーツには誤差というものがあり、パーツにもよりますが、±20%、±10%、±5%、±1%といったような誤差があります。例えば誤差5%の100kΩの抵抗であれば、95kΩ~105kΩの範囲のいずれかの値になる、ということになります。これがあちこちのパーツで起こり得るので、厳密に言うと音が変わる場合があります。

その差が顕著なのが、歪みエフェクター。回路の構造上、その差が出やすいものが多いです。ただ、ツマミの位置をわずかにずらせば、“あ、ほとんど同じになった”みたいなこともよくありますので、よっぽどのこだわりがある方以外は気にする必要はないでしょう。逆にデジタル系のエフェクターは個体差はほぼありません。

細かいことは気にせず、そのエフェクターのちょっとした個性だと思う程度にとどめておくのが良さそうです。

同じペダルを2台並べた様子
同じペダルを2台並べた様子

著者プロフィール

今西勇仁

今西勇仁(いまにし・ゆうじん)

ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。