第85回:MIDIのプログラム・チェンジって?|ギター・エフェクターの基礎知識100 第85回:MIDIのプログラム・チェンジって?|ギター・エフェクターの基礎知識100

第85回:MIDIのプログラム・チェンジって?|ギター・エフェクターの基礎知識100

ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!

文=今西勇仁(Limetone Audio)

第85回:MIDIのプログラム・チェンジって?

MIDIのプログラム・チェンジとは、MIDIの機能を使ってエフェクターなどの機器のパッチの変更(音色の変更)を行なう機能です。もともとはMIDI音源やキーボード(鍵盤)の音色を変更するための機能ですが、その機能を使ってエフェクターボード上の音色の切り替えを行ないます。

スイッチャーにMIDI制御機能が付いている場合、スイッチャーのMIDI OUTから、切り替えたいエフェクターのMIDI INに向けてMIDIケーブルで接続します。あとはスイッチャー側でMIDIのプログラム・チェンジの設定をすれば、スイッチャーのフット・スイッチを踏むだけでエフェクター側の音色が自動で切り替わります。

例えば、エフェクター側ではA1、A2、A3……というように、1つずつ順番に切り替えることしかできない場合であっても、MIDIで呼び出せばA1からいきなりB6の音に飛んだりすることもできるので、とても便利です。送信側の機器はスイッチャーでなくても、例えばMIDI送信機能・制御機能のあるマルチ・エフェクターでも制御可能です。

MIDIケーブルでやりとりしているのはあくまで制御用の信号なので、別途パッチ・ケーブルで音声のやりとり用にエフェクター間を接続する必要があります。

Logic Pro Xでのプログラム・チェンジの設定例。写真上部のマーカーに合わせて、自動的にパッチが切り替わる。
DAWでも同様の操作が可能。Logicでは、MIDIトラックを作り、パッチを変更する小節に“+”からイベントを作成。写真右のイベント・リスト内、“Ch”に接続する機器のMIDIチャンネルと同じ数値を入力。“値”に0、1などPC番号を入力する。
Fractal Audio Systems / Axe Fx UltraのMIDIの設定画面。
マルチ・エフェクターは、MIDIインターフェースを用いてPCと接続する。MIDIチャンネルは“1”を選択。以上で、それぞれのパッチがイベントを設定した小節で自動で呼び出される。

著者プロフィール

今西勇仁

今西勇仁(いまにし・ゆうじん)

ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。