ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio) イラスト=OKMT
第90回:音抜けってどういう意味ですか?
“音抜け”とは、“抜けて前に出てくる埋もれない音”のことで、ポジティブな意味で使われることが多いです。
何から抜けて前に出てくるのか、何に埋もれないのかというと、“オケ(ほかの楽器)”に対してです。要するに、バンドなどのアンサンブルで演奏した場合、“この音ならしっかり存在感があって聴こえてくるし、何を弾いているのかわかりやすそうだね!”という音です。
こもりすぎている音、ペターっとした歪み音、アタック感やメリハリのない音のことを、“抜けが悪い”と表現します。そういう音って、いろんな音が鳴っているアンサンブルやライブハウスのような環境では、あんまりハッキリと聴こえなさそう、というのは何となくイメージできますよね? この逆が、まさに“抜けの良い音”になります。
どうやったらこの抜けが良い音が作れるのかですが、不思議なことで、イコライジングなどで補正して作り出せるものではなく、おもに演奏技術、アンプのクオリティ、使っている機材の使いこなし方・設定方法といった部分で決まってきます。演奏にしても設定にしても、経験とともに理解・改善できる部分が大きいので、“音抜け”という概念を理解したうえで、練習や音作りに取り組んでいると、次第に“抜けの良い音”が作れるようになると思います。
1つのヒントとして、歪みについては“歪ませすぎない”ことが大事です。ぜひ覚えておいてください。

著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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