ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio)
第100回:グライコとパライコの違い
イコライザーには、“グラフィック・イコライザー(グライコ)”と“パラメトリック・イコライザー(パライコ)”の2種類があり、いずれも低い音から高い音(音程ではなく周波数の帯域)の中の、特定の帯域のみをブーストしたりカットしたりできる機材です。
グラフィック・イコライザーには帯域ごとにブースト・カットできるノブ、あるいはスライダーが並んでおり、そのスライダーの数が6個なら“6バンドEQ”、11個なら“11バンドEQ”と呼びます。
長所としては、どのあたりの帯域がブーストされているか、あるいはカットされているのかが一目でわかるという点。短所は、用意されていない帯域をブーストしたい場合や、ものすごく狭い帯域をピンポイントでカットしたい場合などには対応ができないところ。ですので、全体をなめらかなカーブで描いて調整するのに向いています。
パラメトリック・イコライザーでは、どの帯域を、どれくらいの幅で、どれくらいブースト・カットするかを個別に調整が可能です。長所/短所はグラフィック・イコライザーの真逆で、慣れるまではパッと見てカーブが理解しづらいですが、きめ細やかな設定できます。
最近はエフェクターでもDAWのようなEQカーブが画面に表示されるタイプのパラメトリック・イコライザーを搭載している高級機種もあり、とてもわかりやすく、扱いやすいです。

著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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