2025年9月、全国4箇所のCLUB QUATTROをめぐるツアーを行なったThe Birthday(クハラカズユキ, ヒライハルキ, フジイケンジ)。ギタマガWEBでは最終日の渋谷CLUB QUATTRO公演にて、フジイケンジの機材を撮影することができた。本記事では、このツアーでフジイが使用した2台のアンプを本人のコメントを交えてご紹介しよう。
文=小林弘昂 機材撮影=新保勇樹
Fujii’s Amplifiers
・Fender / Hot Rod DeVille 212 Ⅳ(Left)
・1976 Marshall / 2100 Lead & Bass Combo(Right)

Hot Rod DeVille 212を加えた新体制
フジイは“ギター・ソロなどでブーストする時の音量を自分でコントロールしたい”という理由からブースト用のアンプをセットし、常に2台でライブを行なっている。ブースト用のアンプはギター・ソロやリフなどで勢いを出したい時、フジイ自身が足下のアンプ・セレクターでオンにする。
この日は以前までThe Birthdayのライブで使用していたMusic Manの112 RD One Hundredがはずれ、代わりにフェンダーのHot Rod DeVille 212 Ⅳが用意されていた。
メイン・アンプはHot Rod DeVille 212 Ⅳで、ブースト用アンプはLead & Bassという使い分け。今回、Lead & Bassはすべてのギター・ソロ、イントロ・リフなどでオンにしていたとのこと。
Hot Rod DeVille 212 ⅣのマイクはShureのSM57(ダイナミック)とSennheiserのMD-421(ダイナミック)が1本ずつ、Lead & BassにはShureのSM57が1本立てられていた。

Hot Rod DeVille 212は、フジイ曰く“沢田研二さんのステージ用に購入したので、試してみたくて使いました”という理由から導入。60W出力のモデルで、Normal/Drive/More Driveという3つのチャンネルを選択可能。フジイはNormal chを使用し、クリーン・サウンドにセッティング。そのため今回の歪みは足下のエフェクターで作っていた。
BRIGHTスイッチをオンにし、各ノブはVOLUMEが5.5、TREBLEが5、BASSが3、MIDDLEが8、PRESENCEが6の位置に設定されていた。リバーブはオフ。リハーサルの前に撮影したためMASTERは上がられていなかったが、赤いシールの位置からおそらく5くらいで使用していると思われる。

スピーカーは12インチのCelestion A-Typeが2発搭載されている。

Lead & Bassは50W出力のアンプ。フジイはHIGHのⅠにインプットし、各ノブはVOLUME Ⅰが7時過ぎ、TREBLEが8時、MIDDLEが8時過ぎ、BASSが7時過ぎ、PRESENCEがゼロにセッティングされていた。この状態でもクランチ程度の歪みが得られている。
スピーカーは12インチ2発で、向かって右側のマイキングされているほうには現行品のCelestion G12M Greenbackが、もう片方には70年代後半のCelestion G12M Blackback(T1871)が搭載されている。フジイは“スピーカーは交換したと思います。出音はいい感じです”とコメント。
2025年9月19日(金)渋谷CLUB QUATTRO
【Setlist】
01. LOVE ROCKETS
02. JOIN
03. 愛でぬりつぶせ
04. 青空
05. サイダー
06. Red Eye
07. 誰かが
08. Nude Rider
09. 声
-Encore-
10. COME TOGETHER
11. 涙がこぼれそう with TOSHI-LOW(BRAHMAN)
12. READY STEADY GO






