the cabsの再結成ツアーで高橋國光が使用したRoland JC-120 the cabsの再結成ツアーで高橋國光が使用したRoland JC-120

the cabsの再結成ツアーで高橋國光が使用したRoland JC-120

2025年に再結成を果たしたthe cabsのツアー『the cabs tour 2025 “再生の風景”』が、8月〜11月にかけて全国9箇所で行なわれた。本ツアーで高橋國光(g)が使用したアンプを、本人の解説付きでご紹介しよう。

取材・文=小林弘昂 機材撮影=小原啓樹

Takahashi’s Amplifier

Roland / JC-120

Roland / JC-120

雑味のあるクリーンがお気に入り

高橋のアンプはRolandのJC-120。メインテナンスされた個体を中古で手に入れたそうで、サウンドがとても良く、高橋曰く“当たりのJCの可能性がある”とのこと。導入にあたり、筐体トップに取っ手が付けられた。高橋は一貫してJC-120を愛用しており、“ちょっと雑味のあるクリーンが良い”とコメント。

マイクは片方のスピーカーにShureのSM57(ダイナミック)が2本置かれていた。

CHANNEL-2のHIGHにインプットし、BRIGHTスイッチはオフ。各ノブは、VOLUMEが2.5、TREBLEが4、MIDDLEが8、BASSが3.5の位置にセッティングされていた。DISTORTION、REVERB、CHORUSはオフ。

赤いシールはthe cabs用、黄色いシールはösterreich用で、MIDDLEの設定が大きく違うことがわかる。österreichではピアノやギタリストが参加することもあり、高橋がミドルを出してしまうと帯域の取り合いになるため控えめにしているという。

Roland/JC-120

Interview

ちょっと雑味のあるJCのクリーンのほうが
良いなと思いますね。

JC-120のMIDDLEノブをかなり上げていますね。

赤のシールがthe cabs用で、黄色のシールがösterreich用なんですけど、全然違う(笑)。österreichはピアノとかギターがもう1人いることがあって、僕がミドルを出すと大変なことになっちゃうんです。逆にthe cabsは3人しかいないのでミドルを出していますね。

このJCは中古で手に入れたんですよね?

そうですね。JCには個体差があるっぽいんですけど、これは良いJCの可能性があると思っています。“クリーン系はフェンダー・アンプが良い”って多くの人が言うじゃないですか? でも、自分はちょっと雑味のあるJCのクリーンのほうが良いなと思いますね。

2025年11月1日(土)Spotify O-EAST

【Setlist】
01. anschluss
02. カッコーの巣の上で
03. purusha
04. わたしたちの失敗
05. ラズロ、笑って
06. Leland
07. 第八病棟
08. 二月の兵隊
09. 解毒される樹海
10. 花のように
11. sarasa
12. チャールズ・ブロンソンのために
13. camm aven
14. 地図
15. すべて叫んだ

-Encore-
16. 新曲
17. キェルツェの螺旋