Organic Sounds/CHRONOS ZEROをASHがレビュー! 〜にっぽんのペダル・ビルダーに会いにいく〜 Organic Sounds/CHRONOS ZEROをASHがレビュー! 〜にっぽんのペダル・ビルダーに会いにいく〜

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Organic Sounds/CHRONOS ZEROをASHがレビュー! 〜にっぽんのペダル・ビルダーに会いにいく〜

ギター・マガジン2026年8月号の特集『にっぽんのペダル・ビルダーに会いにいく』では、国内の注目ブティック・エフェクター・ブランドのビルダー9名に登場してもらい、これまでの経歴や音楽の趣味、そしてペダル作りの哲学まで語ったインタビューを掲載。ギタマガWEBでは本誌に掲載した一部として、各ブランドのイチ押しペダルとビルダーのレコメンド・コメント、そしてギタリストASHによる試奏インプレッションをお届けする。今回は、ビンテージ・ペダルの再現で注目され始め、その後にリリースしたオリジナル・モデルも高い評価を得ているオーガニック・サウンド。

取材/文=鈴木伸明 撮影=星野俊 デザイン=三本昌樹

Organic Sounds/CHRONOS ZERO

Organic Sounds/CHRONOS ZERO
【Specifications】⚫︎コントロール:ボリューム、ゲイン、ロー、ハイ ⚫︎入出力端子:インプット、アウトプット ⚫︎電源:DCジャック、9V電池 ⚫︎外形寸法:62(W)×114(D)×48(H)mm ⚫︎重量:348g ⚫︎価格:27,500円(税込)

アンプの個性を活かす、燻銀の歪み

 ビンテージ・ペダルの再現で注目を集め、現在はオリジナルの“Organic Drive”シリーズを展開しているオーガニック・サウンズ。新製品のCHRONOS ZEROは、フラッグシップ・モデルであるCHRONOSをダウン・サイジングして、手に取りやすい価格を実現した待望のモデルだ。単なる廉価版ではなく、CHRONOSのなめらかさと音の厚みを踏襲しつつも、よりドライな方向で再チューニングされており、レスポンスの速さと軽快さが持ち味となっている。バッファード・バイパスや18Vまでの内部昇圧回路といった特徴はそのまま継承。

 チューブ・アンプとの相性は抜群で、アンプ本来のキャラクターを生かしながらウォームなディストーションと芳醇な倍音を付加する。トランジスタ・アンプで使用する場合も、硬質な印象を抑えて立体感のある歪みを作り出すことが可能だ。

Builder’s Voice

渡辺祐介

渡辺祐介 いわゆるアンプ・ライクなペダルですが、僕にとって真空管アンプの音はそれでしか出せない。なので、真空管アンプが持つ一番良い音をスポイルしないでドライブさせる1台として作りました。そのうえで、ベースを上げていくと歪み出す感じや、ハイを上げるとプレゼンスの帯域がチリチリしてくるアンプの挙動をペダルに落とし込んでいます。元のCHRONOSよりも低価格にするために回路も改めて設計し直して、より現代的なプレイにも合うようにしました。

ASH’s Impression
ルーツ音楽好きにはたまらない質感。ブルージィなフレーズを弾きたくなります

ASH

ASH バイパス音は、ハイとミドルが出ていてローがすっきり。オンにすると元気なドライブ・サウンドが出てきます。現場では、聴感上で気持ちいい歪みでも、PAで低音を下げられることが多いのですが、始めからローがスッキリしていて、完成されたサウンドが出ている気がします。

 ゲインは高めで扱いやすく、ニュアンスも出しやすいし、ブルージィなフレーズを弾きたくなる。ゲインを下げるとメロウな表情も出せる。ジャンルは選ばないと思いますが、ルーツ的な音楽が好きな人にはたまらないでしょうね。箱モノにも合いそう。ザクザクした歪みまでは出せないけど、70年代ハードロック・サウンドなどにピッタリな感じ。モダンな音にも使えるし、ほかのペダルとスタッキングしても面白いと思う。

 オーガニック・サウンズは往年の名機の再現というイメージが強かったんですが、その良さがありつつ、使いやすいドライブ・サウンドなのが好印象です。手の届きやすい価格設定も素晴らしいです。

Brand Information
設立年: 2019年
所在地: 愛知県
問い合わせ: watanabe@organic-sounds.com
公式HP: organic-sounds.com

Organic Sounds