京英一(雪国)がEP『claras』のレコーディングで使用したテレキャスターを本人が解説! 京英一(雪国)がEP『claras』のレコーディングで使用したテレキャスターを本人が解説!

京英一(雪国)がEP『claras』のレコーディングで使用したテレキャスターを本人が解説!

2026年8月5日(水)にEP『claras』をリリースした雪国。本記事では、京英一(vo,g)がレコーディングで使用したテレキャスターを本人の解説とともにご紹介。

取材・文=森部真衣 機材撮影=星野俊

Kyo’s Guitar

2018 Fender
American Performer Telecaster

SNS経由で譲り受けた
分離感のある出音が魅力のテレキャスター

雪国のすべての楽曲のレコーディングで使用しているというAmerican Performer Telecaster。

このギターを入手する以前は、塩塚モエカ(羊文学)の影響を受けてジャガーを使用していたが、2022年頃に京都のバンド、by the end of summerの宮崎(g)がXで本器の譲り手を探している旨を投稿。それを見た京が“買います”とDMを送ったという。

京は、本器の軽さや細いネックによる弾きやすさに加え、ミッドウェスト・エモのバンドのようなサウンドに適した明るい出音と、分離感のあるピックアップを気に入っているそうだ。

ピックアップ・ポジションは基本的にミックスに設定。ミックス・ポジションにすることで、太さのあるサウンドと豊かな倍音を得られるという。一方で、より細く甘い音色が欲しい場面では、楽曲に応じてフロントへ切り替えることもあるそうだ。

ピックアップ・セレクターのノブは、ストローク時に手が当たってしまうため取りはずしたまま使用。

演奏中は、常にボリューム・ノブが全開になっているか、セレクターがミックス・ポジションになっているかを手で確認しているため、コントロール周りが徐々に錆びてきているという。しかし本人は、“なんかかっこいいな”と感じ、そのまま使い続けているそうだ。

照明の暗いステージで演奏することも多いため、ネック・サイドには視認性を高める蓄光テープが貼られていた。

EP『claras』に収録された6曲は、“ライブでのつながりを考えている”そうで、すべてカポ2でレコーディング。「カゲロウ」ではリード・ギターが3弦を半音下げ、「冬眠」では京がライブで演奏するバッキング・パートのみ6弦を半音下げにした変則チューニングを採用している。これらは弾きたいフレーズをより弾きやすくするために考案したセッティングだという。

弦はElixirのNANOWEB Light #12052(.010〜.046)、ピックはJim DunlopのTortex Standard 0.60mmを使用している。

雪国のライブではサポート・ギタリスト(横山秦一/エスキベル)を入れているが、京は“自分のギターが2本あるイメージ”でライブを行なっているそうで、横山の使用ギターにもテレキャスターを指定し、ほかにもピックやアンプ、ペダルボードも京とほぼ同じ構成で揃えているそうだ。

Fender / American Performer Telecaster

Interview

僕の音楽は
テレキャスターの音がアイデンティティ。

メインのテレキャスターの入手時期はいつ頃ですか?

2022年頃だったと思います。もともと羊文学の影響でジャガーを使っていたんですけど、by the end of summerというバンドがめっちゃ好きで、“次はテレキャスターを買おう”と思っていたんですよ。ちょうどその時期に、by the end of summerのギタリストの宮崎さんがTwitter(現:X)で、“このギターを売ります”と投稿していたので、即買いました。

宮崎さんに譲ってもらったんですね! by the end of summerは京都を拠点に活動しているバンドですが、XのDMで連絡したのでしょうか?

そうです、DMを送りました。もともとは手渡しでギターの受け渡しをするという話だったんですけど、それまでにby the end of summerと対バンもしていたし、僕がめっちゃ“好きです”と伝えていたから、“君には送るよ”みたいな感じで、宮崎さんが段ボールに詰めて京都から送ってくれました。それからはもうずっとこのギターしか使ってないです。

このギターの気に入っている部分はどこですか?

もともと付いているピックアップにブルースっぽい渋さがなくて、明るい感じの音が出るので、ミッドウェスト・エモっぽい音になりやすいんですよ。それがほかのテレキャスターとは違う部分かなと思います。あとは軽いところ、ネックが細いので弾きやすいところ、音を重ねた時に1音1音が干渉し合わないでキレイに出るのが気に入っていますね。

普段使用しているピックアップ・ポジションは?

リード・ギターのほうは曲の印象やフレーズによってピックアップ・ポジションを変えたりしているんですけど、バッキング・パートのほうは基本的にミックス・ポジションで弾いています。ミックスの音は太さもあってテレキャスターのおいしい部分が出るし、一番倍音が出るポジションなので、直感的に一番キレイだと思っています。

たまにミックス・ポジションだと圧力がありすぎて、もう少し細くて甘い感じの音にしたいと思う時があるので、その時はフロント・ポジションにしています。フロントのほうが音が細い分、威圧感のないアンサンブル向きの音になるので、曲ごとに使い分けていますね。

過去のライブ映像を観ましたが、サポート・ギタリストの方もテレキャスターを使用していましたよね。雪国のギターをテレキャスターで統一している理由は?

僕の音楽はテレキャスターの音であることがアイデンティティなので、いろんな種類の楽曲でテレキャスターの音をキレイに出すことでバンドが成り立っているんです。だからもう、テレキャスター以外のギターを使うという選択肢がないですね。

作品データ

『claras』
雪国

Pothos Records
PCCI000000039
2026年8月5日リリース

―Track List―

1. クララ
2. 月台
3. カゲロウ
4. 放課後
5. 冬眠
6. おやすみ

―Guitarist―

京英一

Live Information
雪国 One Man Tour 2026 “claras”

  • 9月5日(土) 札幌・SOUND CRUE
  • 9月17日(木) 京都・磔磔
  • 9月19日(土) 福岡・LiveHouse 秘密
  • 10月11日(日) 仙台・enn 2nd
  • 10月24日(土) 愛知・今池 CLUB 3STAR
  • 11月14日(土) 東京・WWW

<チケット>
一般……4,400円(税込)+1D

■国内 イープラス:https://eplus.jp/yukiguni/
■海外 イープラス:https://eplus.tickets/yukiguni/