東北ライブハウス大作戦最終回前半 Racco旅 編 東北ライブハウス大作戦最終回前半 Racco旅 編

東北ライブハウス大作戦
最終回前半 Racco旅 編

2020年現在、コロナ禍により全国のライブハウスは窮地に立たされている。震災の被災地を盛り上げようと立ち上がった“東北ライブハウス大作戦”というプロジェクトもまた、その例外ではない。少しでもこの状況のなればと思い再掲載を始めた、ギタマガ本誌の短期集中連載『東北ライブハウス大作戦-Fromギタマガ情報局-』。最終回は本連載の首謀者=IdolPunchのRaccoがお贈りする“東北ライブハウス旅のすすめ”! まずは前編から。

文:Racco(IdolPunch/RACCOS BURGER)

せっかく来たなら観光にグルメに
旅気分満載で楽しんで!!

こんにちわー。Raccoです! 

僕はIdolPunchとして岩手県KESEN ROCK FESTIVALに出演、加えてRACCOS BURGERの出店で、大船渡や住田の人たちとの縁が生まれました。K.R.Fのスタッフから言われた“ハンバーガーが食べたい”のひと言から、自分と沿岸部との関係はどんどん密接になっていったんです。

被災者が避難所から仮設住宅に移り変わるまでの間、たくさんのお客さんやアーティストの方々に協力をしてもらいながら、1万食ほどの炊き出しを敢行。そして東北ライブハウス大作戦の大船渡の運営協力という形で、RACCOS BURGER OFUNATOを立ち上げました。

大船渡市復興計画の兼ね合いから、二度の引越しを小さい町でくり返してようやく去年4月に、かさ上げ後の土地に本オープン。もう7年も経ってたのね。

石巻、大船渡、宮古と沿岸部にできたライブハウス。どんなハコなのかは先月までのギター・マガジンの記事(注:2018年6月号時点/WEB版はコチラ)を読んでいただけたらわかると思うんですが、やっぱりこの記事を見て“行ってみようかな?”と思ってほしいし、来てほしい(ぜひ)。

気軽に企画を持ち込めるし、1バンドだけならブッキングもしてくれると思います(たぶん&ぜひ)! 

れから7年経ったとはいえ、甚大な被害を受けた地域なので三陸沿岸部に来られた際には復興地を見て感慨深くもなっていただきたい。ただ、せっかく来たなら観光にグルメに旅気分満載で楽しんでいただきたいなと(ぜひ)!

というわけで、実際に行った時に役に立つかどうかはわかりませんが小生なりに三陸移動のポイントを記しておきます〜。

A:仙台から[石巻]→[大船渡]→[宮古]から盛岡
(仙台から[石巻]単発を含む)

B:盛岡から[宮古]→[大船渡]→[石巻]から仙台
(盛岡から[宮古]単発を含む)

C:一関、水沢、花巻から[大船渡]単発

ざっくりとはこのような行き方になるんですが(ここで雑な手描きMAPを見てもらいながら/下図)、A : 仙台から高速と三陸道を使って1時間ほどで石巻、そこから2時間半ほどで大船渡、そこから2時間ほどで宮古、そこから1時間半ほどで盛岡 B : Aの逆っす(雑)。C : 各所から概ね山間部下道で1時間半ほどです。

まず仙台〜石巻は、高速でほとんど行けるので仙台で(あえて)食事を取らず空腹のまま石巻に入り、ライブハウスの入り時間に余裕があれば“牧石”のハンバーグやカレーうどんの店、女川の海鮮丼などを楽しむのが良い感じ。

ブルーレジスタンス近くの魚屋の店内でご飯も食べれます! 豪快かつ繊細にブルレジでライブを終えたなら打ち上げは必須! 人数が多くなければ個人店の海鮮居酒屋もたくさんあるので飲み歩きましょう! フィリピン・パブも多めです(炎)! 人数が多い時はブルレジの人に誘導してもらってね(照)! 

夜は早いのでライブ終了後は機敏に動くのがポイントっす。

翌朝ホテルのモーニングを食べすぎない(ポイント)で大船渡方面へ!

三陸道が延長されたので南三陸町までひとっ飛びで着きます。ホテルのモーニングを食べ過ぎなかったアナタはこのあたりで軽い空腹感を覚えます。時計の針は11時過ぎ(10時チェックアウトなら)。大船渡の入り時間にはまだ余裕があるじゃないか! 

ということで、気仙沼の“海の市”、“魚の駅”に寄って旬の魚を見たり土産を買って、メカジキ・ステーキや気仙沼ホルモンを食べるのもヨシ! “茶色い小瓶”、“エスポワール”、“カントリーロード”といったローカル喫茶店で洋食キメるのもCoolです! 陸前高田の“四海楼”でジャンバオ麺、“やぶ屋”、“かもん”で蕎麦を食べるのも粋ですな! 大船渡の碁石海岸で三陸の海を見ながら“岬”で海鮮丼もオススメ。ベタですがアナタの三陸のイメージにハマると思います!

大船渡のKESEN ROCK FREAKSでライブを終了させたら、もう安心。ライブハウスと連動している我々RACCOS BURGER OFUNATOがツアーマンの胃袋を満たします。いわゆる“中打ち”というヤツです(大船渡での中打ち上げ率ほぼ100%)。

といってもハンバーガーは打ち上げに出ないので、リハ終わりとかにカウンターに言って食べちゃって下さい! ちなみに打ち上げには旬の山海物を使用した家庭料理のような感じの料理が出てきます。ライブハウスがあるキャッセン大船渡内にも飲食店があるので時間が許す限り楽しんで下さい〜☆

でしょうね〜。アナタは二日酔いでしょうね〜(多分に我々のせいでもありますが)。当然ホテルのモーニングも食べる余裕がなかったアナタたちは、10時にチェックアウトしたらコンビニでコーヒーを買って、三陸道に乗って宮古を目指します!

ーーということで最終回の前半はここまで! 次回はホントにホントの最終回。

宮古のへの道中がどんなものなのか、お楽しみに〜〜!

東北の思い出
〜Racco’s Memories〜

被災地復興に尽力するRaccoが、東北で出会った思い出を振り返る。

①2011年、炊き出しと物資分配を手伝ってくれたゴッチ(後藤正文)の弾き語り。1本のマイクでギターと歌を拾うスタイル。
②2011年、THE BACK HORNのメンバーと、避難所にて。インスタント食品やカレーが多かった当時の避難所ではハンバーガーの炊き出しは喜んでもらえました。
③漁師の家同士の往復はハイテクマシンで。敷地内です(一応)。

④とにかく四季折々の自然の恵みが豊富。みんなで採りに行って知り合いの家にあげてまわったりします。

*本記事はギター・マガジン2018年6月号にも掲載されています。

本号の特集は「あの頃、ぼくらとベンチャーズ」。テケテケ旋風吹き荒れる、エレキの大海原へゴー!