ギタリストなら絶対に聴くべきブリティッシュ・ブルース・ロックの名盤40枚(4/4) ギタリストなら絶対に聴くべきブリティッシュ・ブルース・ロックの名盤40枚(4/4)

ギタリストなら絶対に聴くべき
ブリティッシュ・ブルース・ロックの名盤40枚(4/4)

ギタリストが聴くべき名盤40枚をジャンルごとに紹介する本企画。ブリティッシュ・ブルース・ロック編は今回が最終回です。これまでと比べるとちょっとマニアックな選盤かも? また次回からは別の音楽ジャンルの名盤をお届けしますので、お楽しみに!

選盤・文:安東滋 

ジューシー・ルーシー
『Lie Back and Enjoy It』

●リリース:1970年
●ギタリスト:グレン・ロス・キャンベル/ミック・ムーディ

ブルージィに唸るスティール・ギター

スティール・ギターの名手、米国出身のグレン・ロス・キャンベル(カントリー歌手とは同名別人)を軸にしたジューシー・ルーシーの2nd。ボーカリストに超人ポール・ウィリアムス(後年テンペスト/アラン・ホールズワース・バンドに参加)、押弦ギターにミック・ムーディ(後年ホワイトスネイクに参加)を配した強力盤だ。

マーサ・ヴェレス
『Fiends and Angels』

●リリース:1969年
●ギタリスト:エリック・クラプトン/ポール・コゾフ/スタン・ウェブ

UKオール・スターズ参加のレア盤

英国のジャニスとも評された女性歌手マーサ・ヴェレスを主役に、UKブルース・ロックのオールスターズとでも言うべき豪華ゲスト・プレイヤー陣が絡む作品。目玉はやはりクラプトンとポール・コゾフそれぞれの参加トラック。特にセッション音源が希少な後者の、気合満点で弾き倒す貴重な演奏が聴けるのがファンにとってはたまらない!

ロード・サッチ
『LORD SUTCH and Heavy Friends』

●リリース:1970年
●ギタリスト:ジミー・ペイジ/ジェフ・ベック

英国版“スーパー・セッション”

キワ物ロック・シンガー=ロード・サッチ名義のセッション盤。ジミー・ペイジとジェフ・ベックを筆頭に、当時のUKロック界を牽引する錚々たるメンバーが集結した英国版スーパー・セッション的な企画盤だ(発売は70年だが正確な録音年は不明)。聴きどころは、もちろん2大ギタリストを主役に据えた豪快なブルース・ロック。マニア必聴!

アレクシス・コーナー・ブルース・インコーポレイテッド
『Bootleg Him!』

●リリース:1972年
●ギタリスト:アレクシス・コーナー

“英国ブルースの父”のセッション記録

“ブリティッシュ・ブルースの父”と呼ばれる英国ブルース界の重鎮=アレクシス・コーナー率いるブルース・インコーポレイテッドからは、UKロック・シーンを代表する数多くの演奏家が巣立っていった。本作はその多岐にわたる人脈との、61年から71年までのセッションをまとめた編集盤。目玉はロバート・プラントとの貴重なセッション・トラック。

グラハム・ボンド・オーガニゼーション
『There’s A Bond Between Us』

●リリース:1965年
●ギタリスト:なし

メンバーの半分がクリーム!

アレクシス・コーナーの元から独立したグラハム・ボンド(k,sax,vo)が立ち上げたオーガニゼーション名義の2nd。リズム隊はのちにクラプトンとクリームを結成するジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースのふたり。サックスを含むギター・レスのカルテット編成だが、当時のUK音楽シーンのスリリングな音としてぜひ体感すべし!

ゲイリー・ムーア
『Still Got The Blues』

●リリース:1990年
●ギタリスト:ゲイリー・ムーア

ブルースを弾き倒す無敵のゲイリー

ハードロック路線から一転、自身の音楽ルーツであるブルースへと回帰した第1作目。“速い/上手い/泣く”、この3拍子がそろったゲイリー節がブルースの上に乗れば、もう無敵! そのパワフルな弾き倒しは痛快のひと言(笑)! 師匠ピーター・グリーン版の演奏をそのまま模写したフレディ・キング作「スタンブル」(日本盤ボーナス・トラック)は必聴。

ゲイリー・ムーア
『Blues For Greeny』

●リリース:1995年
●ギタリスト:ゲイリー・ムーア

師に捧げる敬愛のカバー集

師匠ピーター・グリーンに捧げたカバー集。収録曲はすべてグリーン在籍時のジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ、そして初期フリートウッド・マックの各作品からほぼ原曲通りの編曲でカバーされており、そのどれもにグリーンに対する敬愛の念が溢れ出る。師から譲り受けた銘器、59年製レス・ポールの絶品トーンも美味。

ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
『Are You Experienced?』

●リリース:1967年
●ギタリスト:ジミ・ヘンドリックス

問答無用のジミヘン印ここにあり!

ブルースを大胆にデフォルメした豪快なブルース・ロックがジミヘン・スタイルの骨子!……これは誰しもが頷くはず。この問答無用の1stに収録された「Stone Free」、「Foxy Lady」、「Fire」しかり、ジミ印の躍動するオリジナル・ブルース・ロックがここにある! (ベタな選盤ですが、個人的にはこれをはずすわけにはいかないのですよ~:笑)

V.A.
『What’s Shakin’』

●リリース:1966年
●ギタリスト:エリック・クラプトン、他

幻のセッション・バンドの貴重音源

英米のホワイト・ブルース系アーティストの作品をコンパイルした企画盤。目玉は、当時ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズに在籍していたクラプトンと、天才少年スティーヴ・ウィンウッド、そしてジャック・ブルースが参加した幻のセッション・バンド=ザ・パワーハウスのレア音源。その中には「Crossroads」の初期バージョンもあり。

V.A.
『Blues Anytime Ⅰ & Ⅱ』

●リリース:1966&1968年
●ギタリスト:エリック・クラプトン/ジェフ・ベック/ジミー・ペイジ/キム・シモンズ/ジェレミー・スペンサー、他

レア・トラック山盛りのコンピ盤

英国ブルース・ロック畑のミュージシャンが大挙参加したセッション曲をまとめたコンピレーション盤。この中にはクラプトン、ベック、ペイジがそれぞれ参加したレアな音源も含まれている。それらの中でも、クラプトンとペイジの両雄がギター2本だけで演奏するブルース・セッションは貴重。これだけでも聴く価値あり! (2 in 1のCD盤も発売)

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*本記事はギター・マガジン2021年1月号にも掲載しています。

『ギター・マガジン2021年1月号』
特集:追悼 エディ・ヴァン・ヘイレン

12月11日発売のギター・マガジン2021年1月号は、エディ・ヴァン・ヘイレンの追悼特集。全6編の貴重な本人インタビューを掲載。