今回の特集にあたり、“日本のファンのために簡単なセミナー動画を撮ってくれないか?”とお願いしたところ、“OK! なんでも言ってくれ!”と快諾してくれた。ザ・フィアレス・フライヤーズでも聴けるような、超ファンキー・カッティングが聴ける「Tidal Tail」をテーマに、その切れ味鋭いプレイの極意を語ってくれた。バリトン・ギターでのプレイのため通常スケールのギターでは完全再現は難しいが、カポをつける or キーを変えるなどしてチャレンジしてほしい。
採譜/譜例解説=石沢功治 字幕翻訳=トミー・モリー
現代型ファンクの
鋭い切れ味を体感せよ!
動画連動譜例
超ド級のグルーヴ感の上に、ジャジィな分数コードが見事に合体している「Tidal Tail」。動画でマークが解説してくれたバリトン・ギターのプレイを参考に、譜例を作成してみた。チューニングは通常のギターの完全5度下(各弦の音程は譜面冒頭を参照)。
ダブル・ストップと単音を組み合わせたファンキーなカッティング・スタイルによるテーマ弾きがクール極まりない。右手はナイル・ロジャースと同様のスタイルで、小指をピック・ガードにつけての逆アングル。ここではダウン・ピッキング主体で行なわれているのが特徴だ。ちなみに、最後の小節の6弦開放のみ、右手親指によるサムピングで弾かれている。
なお、通常のギターでプレイする場合は、出てくる音は1オクターブ上になるが、5フレットにカポを装着して、5フレットを0フレットとしてとらえればOK(例:タブ譜が8フレットの場合、5フレット=0フレットなので、8に5を出した13フレットを押弦)。ぜひトライしてみよう!
作品データ
『Deep: The Baritone Sessions Vol.2』
Mark Lettieri
Leopard/2021年4月16日リリース
―Track List―
01. RED DWARF feat. Daric Bennett & Justin Stanton
02. MAGNETAR feat. Adam Deitch & Shaun Martin
03. PULSAR feat. Robert “Sput” Searight
04. TIDAL TAIL
05. VOYAGER ONE feat. Nate Smith & Bobby Sparks
06. STAR CATCHERS feat. Steve Lukather, Jason “JT” Thomas, Wes Stephenson, and Philip Lassiter & The Philthy Hornz
07. BLUE STRAGGLER feat. Travis Toy
08. NEBULAE feat. TaRon Lockett, Frédéric Yonnet & Braylon Lacy
09. SUPERNOVA feat. Keith Anderson
10. SUBLIGHT
―Guitarists―
マーク・レッティエリ、スティーヴ・ルカサー