ジミー・ポンダーの参加作&リーダー・アルバムの中から、華麗なテクニックと歌心があふれる名盤を5作品紹介! ギタリストならどれも必聴!
文・選盤=久保木靖
Jimmy McGriff
『The Main Squeeze』
ソウル・ジャズ名門レーベルに吹き込まれたオルガン・トリオ+サックスの傑作。ポンダーは4ビート曲で漆黒のジャズ・リックをくり出す一方、ファンキーな「The Worm Turns」やタイトル曲(ラウドでアフロなドラムがヤバい!)では、とぐろを巻くようなグルーヴを放出する。
Jimmy Ponder
『Illusions』
2ndリーダー作。デビュー作『While My Guitar Gently Weeps』で見せたメロウ路線はひと休みし、8ビート/16ビートのファンク・チューンを暑苦しく(!?)展開。「Do It Baby」では、ポンダーのワウ・トーンに触発されたロニー・フォスターによるシンセ・ソロも聴きもの。
Jimmy Ponder
『White Room』
自らボーカルをとるメロウ・チューンで幕開け。ギターも洗練さに磨きをかけ、スタイリスティックスの「Going Back To〜」ではインスト・ソウルの名手としても面目躍如。クリームのタイトル曲はファンクなアレンジが面白い。全体として同時期のベンソンに通じる作風だ。
Charlie Earland
『Smokin’』
ポンダーを見出したオルガン奏者のアルバム。1969年と1977年の2つのセッションが収められており、ポンダーは両方に参加。冒頭「Penn Relays」から飛ばしに飛ばしまくるが、極めつけは「Milestones #2」のソロ終盤で見せるウェスと見紛うような圧巻のオクターブ奏法!
Jimmy Ponder
『All Things Beautiful』
4枚目のリーダー作にて、極上のメロウ・ファンクの境地にたどり着いた傑作。タイトなファンク・ビート、華やかな女声コーラスやホーンをバックに、水を得た魚のようにギターが舞う。「Turn」における速いパッセージやメロディアスなコード・ソロは聴き逃し厳禁。
ギター・マガジン2017年3月号
『進撃のジャズファンク』
ジャズファンクに興味のある方は、ぜひギター・マガジン2017年3月号も電子版などでチェックを! 本特集の始まりである『進撃のジャズファンク』では、グラント・グリーン、メルヴィン・スパークス、ブーガルー・ジョー・ジョーンズ、オドネル・リーヴィー、ジョージ・ベンソンなど、ジャズファンクの名手を紹介しています。