ジミー・ポンダーの名盤5選 華麗なテクニックと歌心があふれるギター・プレイ ジミー・ポンダーの名盤5選 華麗なテクニックと歌心があふれるギター・プレイ

ジミー・ポンダーの名盤5選 
華麗なテクニックと歌心があふれるギター・プレイ

ジミー・ポンダーの参加作&リーダー・アルバムの中から、華麗なテクニックと歌心があふれる名盤を5作品紹介! ギタリストならどれも必聴!

文・選盤=久保木靖

Jimmy McGriff
『The Main Squeeze』

1974年/Groove Merchant

 ソウル・ジャズ名門レーベルに吹き込まれたオルガン・トリオ+サックスの傑作。ポンダーは4ビート曲で漆黒のジャズ・リックをくり出す一方、ファンキーな「The Worm Turns」やタイトル曲(ラウドでアフロなドラムがヤバい!)では、とぐろを巻くようなグルーヴを放出する。

Jimmy Ponder
『Illusions』

1976年/Impulse!

 2ndリーダー作。デビュー作『While My Guitar Gently Weeps』で見せたメロウ路線はひと休みし、8ビート/16ビートのファンク・チューンを暑苦しく(!?)展開。「Do It Baby」では、ポンダーのワウ・トーンに触発されたロニー・フォスターによるシンセ・ソロも聴きもの。

Jimmy Ponder
『White Room』

1977年/Impulse!

 自らボーカルをとるメロウ・チューンで幕開け。ギターも洗練さに磨きをかけ、スタイリスティックスの「Going Back To〜」ではインスト・ソウルの名手としても面目躍如。クリームのタイトル曲はファンクなアレンジが面白い。全体として同時期のベンソンに通じる作風だ。

Charlie Earland
『Smokin’』

1977年/Muse

 ポンダーを見出したオルガン奏者のアルバム。1969年と1977年の2つのセッションが収められており、ポンダーは両方に参加。冒頭「Penn Relays」から飛ばしに飛ばしまくるが、極めつけは「Milestones #2」のソロ終盤で見せるウェスと見紛うような圧巻のオクターブ奏法!

Jimmy Ponder
『All Things Beautiful』

1978年/Lester Radio Corporation

 4枚目のリーダー作にて、極上のメロウ・ファンクの境地にたどり着いた傑作。タイトなファンク・ビート、華やかな女声コーラスやホーンをバックに、水を得た魚のようにギターが舞う。「Turn」における速いパッセージやメロディアスなコード・ソロは聴き逃し厳禁。

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