ドロンジョギターの製作過程に密着!ESPギタークラフト・アカデミーによる一点モノ! ドロンジョギターの製作過程に密着!ESPギタークラフト・アカデミーによる一点モノ!

ドロンジョギターの製作過程に密着!
ESPギタークラフト・アカデミーによる一点モノ!

アニメーションの企画&制作等で知られる、株式会社タツノコプロの創立60周年を記念し、リットーミュージックとのコラボ・フェアが開催中。対象の音楽系教則本を購入すると、キャンペーンのために用意された特典に応募できるというものだ。今回はそのキャンペーンの目玉商品=“ドロンジョギター”の製作に密着した。ESPギタークラフト・アカデミー東京校で、本器の木材加工〜完成までを取材してきた。

取材/文=編集部 撮影=西槇太一(1日目)、小原啓樹(2〜3日目/ギター本体)

『タツノコプロ×リットーミュージック タイムボカンシリーズ ヤッターマン これで弾けなきゃおしおきだべぇ~フェア』

©︎タツノコプロ/Instruments illustrated by SHIMENO SHIRO./Guitar design by ESP GUITAR CRAFT ACADEMY.
©︎タツノコプロ/Instruments illustrated by SHIMENO SHIRO./Guitar design by ESP GUITAR CRAFT ACADEMY.

タツノコプロの60周年を記念し、リットーミュージックとコラボ・フェア『タツノコプロ×リットーミュージック タイムボカンシリーズ ヤッターマン これで弾けなきゃおしおきだべぇ~フェア』が開催中。

対象の音楽系教則本を購入して応募すると、本記事で紹介する“ドロンジョギター”などが当たるキャンペーンだ。

“ドロンジョギター”への応募締切は2023年1月31日(火)まで。キャンペーン対象商品や応募方法、フェア開催店舗などの詳細は特設ページでチェックしよう。

特設ページURL
https://www.rittor-music.co.jp/s/yatterman_fair/

ESPギタークラフト・アカデミー東京校
https://www.esp-gca.com/school/tokyo.php

Day1:木材の加工(ボディ&ネックの成形)

製作開始前の風景。

 まずは“ドロンジョギター”についての説明や、設計図の共有からスタート。学生たちは、通常カリキュラムの課題をこなしながら、本器の製作を進めていくことになる。このオリエンテーションでは、担当する工程やパーツの割り振りが決められた。

“ドロンジョギター”の設計図の一部。
“ドロンジョギター”の設計図の一部。

 そしていよいよ製作開始。最初の作業は、ボディに使う木材の切り出しだ。設計図をもとに木材に書き込まれたガイドに沿って、電動ノコギリで慎重にカットする。

板材にボディ形状が描かれている様子。
板材にボディのガイドが描かれている様子。
電動ノコギリでボディをカット。
電動ノコギリでボディをカット。

 30分ほどで切り出しは終了。電動ノコギリでカットが行なわれ、サンディングで形が整えられた。

木材を切り出したのち、研磨作業が行なわれた後のボディ材。
木材を切り出したのち、研磨作業が行なわれたあとのボディ材。写真右下の特徴的なボディ・ラインも、見事に表現されている。

 次の工程では、ネック用の木材を整えていく。

ガイドに沿ってカットされるネック材。
ガイドに沿ってカットされるネック材。
切り出した面を整えるため、ベルトサンダーにかけている様子。
ベルトサンダーで切り出した面を整える。

ネック用の木材として整えられた材。
ネック用に整えられた木材。

 ボディ切り出しの工程と同様に、電動ノコギリ→サンダーという順番で形を整えていく。この状態からネックのシェイプに近づくまでの工程は、取材日程の関係上見ることができなかったが、前述の作業を何度もくり返すそうだ。

Day2:塗装(ボディ&ネック)〜フレットの打ち込み

 取材2日目。ESPギタークラフト・アカデミーに向かうと、すでに塗装の下地処理が終わっているボディの姿が! これから、新聞紙でマスキングされている部分以外を黒く塗装する工程が始まる。

マスキング処理が施されたドロンジョギターのボディ。
マスキング処理が施されたドロンジョギターのボディ。

 タツノコプロ創立60周年記念ロゴのカッティングシートが、ボディ前面に貼られる。この上に塗料を吹いていく。

カッティングシートを貼る光景。
カッティングシートを貼る光景。

 

 ここからは校舎内の塗装ブース。目で塗装具合を何度も確認しながら、慎重かつ大胆に塗料を吹きつける。

塗料を調合する生徒の姿。
塗料を調合する生徒の姿。
塗装吹きつけがスタート!
塗料の吹きつけがスタート!
塗装後。カッティングシートの凹凸が確認できる。
塗装後。カッティングシートの凹凸が確認できる。

 数時間後、塗装の乾き具合を見てカッティングシートを剥がす作業へ。爪楊枝で慎重にシートを剥がしていく。とても根気の要る作業だ。

カッティングシートを剥がす作業。
カッティングシートを剥がす作業。

 ボディ塗装と同時進行でフレット打ちも進んでいた。各フレットに適切なトルクを掛けながら、1フレットずつ手作業で打ち込んでいく。フレットの上に乗せた木材をハンマーで叩いていくのだが、この力加減が非常に難しいという。

フレットをネックに圧着中。
フレットをネックに圧着中。
フレット打ちの光景。
フレット打ちの光景。

 全フレットを打ち込んだら、隙間がないかを徹底的にチェックする。ESPギタークラフト・アカデミーの生徒は、こうした本格的な授業から実践的な技術を学んでいる。

指板材とフレットの間に隙間がないかチェックする。
指板材とフレットの間に隙間がないかチェックする。

Day3:パーツ組み込み〜完成

 そして取材の最終日、3日目。ネック周りの塗装も終え、いよいよ組み込み作業へ。完成が見えてくるぞ!

 次の写真は、ペグの角度を吟味している時のもの。ドロンジョギターのヘッド・シェイプに合うペグの角度を、“あーでもない、こーでもない”と話し合う“ギター愛”が感じられる光景だ。

ペグの取り付け角度を吟味する。
ペグの取り付け角度を吟味する。

 ペグを取り付ける角度が決まったら、ネックをしっかりと固定し、目印に合わせドリルでペグを留めるためのネジ穴を開ける。穴の深さが変わらないように、ドリルに黄色いテープを目印としてつけている。

ネジ穴を開ける光景。
ネジ穴を開ける光景。
 ゴールド・ペグが装着され、ゴージャスな雰囲気に! 
 ゴールド・ペグが装着され、ゴージャスな雰囲気に! 

 続いてボディ・キャビティ内の配線作業へ。

キャビティ内のハンダ付け作業。
キャビティ内のハンダ付け作業。

 ポットなどを装着後、ピックアップを仮止めし、音が鳴るかを確認する。その後、ピックアップを本体に固定。

ポット類の配線。
ポット類の配線。
アンプにつなぎ、音が出るかをチェック。
アンプにつなぎ、音が出るかをチェック。

 そしてネックを組み込んだあとは、エスカッション・プレートの装着へ。これが難しい作業のようで(意外!)、何度もハムバッカーの位置を微調整し、トライ&エラーをくり返す。設計上、パーツ類の遊びがほとんどないそうだ。

エスカッション・プレートの装着前にハムバッカーの位置を微調整する。
エスカッション・プレートの装着前にハムバッカーの位置を微調整する。

 いよいよ弦が張られ最終調整へ。チューニング〜オクターブ調整後、アンプにつなぎ、初めてこのギターの音が鳴らされる。

最後のサウンド・チェック。
最後のサウンド・チェック。

 ハムバッカーの野太いクリーン・サウンドが鳴り響き、拍手が沸き起こる。ちなみにこのドロンジョギターで初めて鳴らしたコードは、Cだ。

完成したドロンジョギターを囲んでの集合写真!
完成したドロンジョギターを囲んでの集合写真!

 約3ヵ月の製作期間を経て、ついにドロンジョギターが完成! 生徒さん1人1人が丹精を込めて作り上げた、世界に1本だけのメモリアルなギターだ。このギターを手に入れた方には、ぜひとも弾きまくってもらいたい。

 改めてESPギタークラフト・アカデミー東京校のみなさん、ありがとうございました!

 ギター完成後、2023年1月9日にZeppDiverCityで開催された『タツノコプロ創立60周年記念特別公演~Tatsunoko 60th Legends~』の会場内にて初お披露目された。

会場で展示されたドロンジョギター。
会場でドロンジョのパネルとともに展示されたドロンジョギター。

これが“ドロンジョギターだ!

ドロンジョギター(前面)
ドロンジョギター(前面)
ドロンジョギター(背面)
ドロンジョギター(背面)
特徴的なラインのボディ・シェイプ。
特徴的なラインのボディ・シェイプ。
株式会社タツノコプロの創立60周年記念ロゴ。
株式会社タツノコプロの創立60周年記念ロゴ。

ドロンボー一味の“ドクロマーク”のインレイ。
ドロンボー一味の“ドクロマーク”のインレイ。

金属パーツ類はゴールドで統一されている。
金属パーツ類はゴールドで統一されている。

『タツノコプロ×リットーミュージック タイムボカンシリーズ ヤッターマン これで弾けなきゃおしおきだべぇ~フェア』

©︎タツノコプロ/Instruments illustrated by SHIMENO SHIRO./Guitar design by ESP GUITAR CRAFT ACADEMY.
©︎タツノコプロ/Instruments illustrated by SHIMENO SHIRO./Guitar design by ESP GUITAR CRAFT ACADEMY.

タツノコプロの60周年を記念し、リットーミュージックとコラボ・フェア『タツノコプロ×リットーミュージック タイムボカンシリーズ ヤッターマン これで弾けなきゃおしおきだべぇ~フェア』が開催中。

対象の音楽系教則本を購入して応募すると、本記事で紹介する“ドロンジョギター”などが当たるキャンペーンだ。

“ドロンジョギター”への応募締切は2023年1月31日(火)まで。キャンペーン対象商品や応募方法、フェア開催店舗などの詳細は特設ページでチェックしよう。

特設ページURL
https://www.rittor-music.co.jp/s/yatterman_fair/

ESPギタークラフト・アカデミー東京校
https://www.esp-gca.com/school/tokyo.php