ディスク・レビュー『Where is “LAGHEADS”?』LAGHEADS ディスク・レビュー『Where is “LAGHEADS”?』LAGHEADS

ディスク・レビュー『Where is “LAGHEADS”?』LAGHEADS

『Where is “LAGHEADS”?』
LAGHEADS

『Where is "LAGHEADS"?』 LAGHEADS
LAGHEADS LABEL LGHS-002 ¥2,750 発売中 全8曲

シーンの最前線を支える者たちが贈る“楽しさ”と“くつろぎ”の音

 藤井風や米津玄師、Charaなど、数々のミュージシャンのライブ/レコーディングで活躍する小川翔が立ち上げたバンドのEP2作目。

 インスト曲を柱に、第一線を走る各メンバーと親交のある友たちをゲスト・ボーカルに迎えた本作。各人のテクニックをもってバチバチにかまし合うというより、(切磋琢磨の面もあろうが)くつろいで作っていることが伝わってくる。ともかく“音楽は楽しい”ということを感じさせてくれるのだ(例えば数年前に流行った映画『セッション』に漂う雰囲気とは真逆というか)。

 楽曲はR&B、ソウル、ジャズ・ファンクなどのブラック・ミュージックが下地。気づく人はニヤリとする②③⑥のギター・フレーズや⑤の泣きのソロ、これまた聴いていて楽しい。

 しかし何よりも、クオリティの非常に高いポップスとしても仕上がっている。それが聴く者選ばずの門戸の広さとなっており、ブラック・ミュージック由来のサウンドはまた形を変え、日本の音楽に棲み続ける予感もする。

(辻昌志)

【参加クレジット】
小川翔(g)、山本連(b)、伊吹文裕(d, perc)、宮川純(k)
【ゲスト】
kiki vivi lily/マハラージャン/HIMI(vo)、高木祥太(vo, b)、MELRAW(sax)

【曲目】
①Where is “LH”?
②Drivin’(feat. kiki vivi lily)
③聴かないで、ゼッタイ(feat. マハラージャン)
④Edward
⑤またね(feat. HIMI)
⑥Mr. San Diego
⑦ZOMBIE’S HIGH(feat. 高木祥太 from BREIMEN)
⑧Playground(feat. MELRAW)

ギター・マガジン2023年3月号
特集:現代ジャズ・ギター入門
2023年2月13日(月)発売

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