謎のスタンバイ・スイッチとは? | ギター知恵袋:020 謎のスタンバイ・スイッチとは? | ギター知恵袋:020

謎のスタンバイ・スイッチとは? | ギター知恵袋:020

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき 撮影:山下陽子(SLANG)
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
*画像は書籍からの流用のためモノクロです。ご了承ください。

Q:
練習スタジオのアンプの電源のオン・オフ・スイッチの横にSTAND BY(スタンバイ)スイッチというスイッチが付いていました。これも電源のオン/オフの1つですか?

A:

まず最初に、真空管アンプは良い音を出すために真空管を暖めておく必要があるということを覚えて下さい。その真空管アンプには、電源のオン/オフ・スイッチ以外に、質問のスタンバイ(StandBy)スイッチがついているのです。

まずメイン電源のオン/オフ・スイッチをオンにしてアンプに電源を入れて、真空管が「暖かくなった状態」をキープして待機します。スタンバイ・スイッチはオフです(この状態だと電源オン/オフ・スイッチがオンの状態でも音は出ません)。そして真空管が十分に暖まり(1〜3分)、アンプから音が出る状態にしたい時にオンにするのがスタンバイ・スイッチです。

基本的な流れとしては、①電源オン、②演奏時にはスタンバイ・スイッチをオン、③演奏が終わったらスタンバイ・スイッチをオフ、④電源オフ、という順番になります。

演奏のちょっとした合間などにケーブルを抜き挿ししたい場合も、やはりスタンバイ・スイッチをオフしてから抜き挿しをしましょう。

この手順を守らないとアンプやスピーカーを痛めてしまう場合があります。スタンバイ・スイッチを入れる前はボリュームをゼロにしておくことも忘れずに。

スタンバイ・スイッチをオフにすればケーブルを抜き挿しできるという利点を採用して、真空管は使用していないけれどスタンバイ・スイッチが設けられているアンプも存在します。

電源スイッチとスタンバイ・スイッチの3つの状態
2つのスイッチはアンプ表面にあるとは限らず、背面についている場合もあります。まず両方ともオフ(写真左)にした状態でアンプとコンセントをつなぎます。そしてオン/オフ(POWER)スイッチをオンにします(写真中央)。その状態でアンプの真空管が十分暖まるまで1〜3分以上待ちます。実際に音を出す時にSTANDBYスイッチもオンにします(写真右)。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki