ペグ穴の方向にタテとヨコがある? | ギター知恵袋:041 ペグ穴の方向にタテとヨコがある? | ギター知恵袋:041

ペグ穴の方向にタテとヨコがある? | ギター知恵袋:041

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき 撮影:山下陽子(SLANG)
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
*画像は書籍からの流用のためモノクロです。ご了承ください。

Q:
ペグへの弦の取り付け方がストラトキャスターとレス・ポールでは違うようなのですが…。

A:

エレキ・ギターのペグに弦を通す際の穴の向きには、縦穴式と横穴式の2つがあります。

ペグ・ポスト(ペグの棒部分)を横に貫通した穴に弦を差すタイプのペグ(横穴:ギブソン系のギターに多い)は、弦を事前に切っておく必要はありません。適度なところまで弦を通したら弦を曲げて引っかけるようにして弦を巻いていきます。

一方ペグの先端が割れていて、中央の穴に弦を上から縦に差すタイプ(縦穴:フェンダー系のギターに多い)は弦がポストを貫通しない仕組みで、まず弦を適度な長さ(ポスト2つ分先などが一般的)のところで切ってから穴に差し込み、割れた溝に沿って横に曲げてから巻いています。

この仕組みの違いを知っておけば、例えばライブ中に友人の弦をとっさに張り替えてあげる時など、自分のペグと違う仕様でも慌てずに済みます。

ただし緊急の場合など、上手くやれば縦穴の割れ溝の部分を使って横穴と同じような張り方もできます。

縦穴タイプと横穴タイプ
左はポストの中央の穴に縦に弦を挿して先端割れ目の谷に合うように折ってから巻く縦穴タイプ、右はポストに横に開いている穴に弦を通してから巻いていく横穴タイプ。縦穴式の場合はポストから切れた弦の先端が飛び出ることはありません。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki