弦を交換したあとに引っ張っるのにはどんな意味がある? | ギター知恵袋:043 弦を交換したあとに引っ張っるのにはどんな意味がある? | ギター知恵袋:043

弦を交換したあとに引っ張っるのにはどんな意味がある? | ギター知恵袋:043

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき 撮影:山下陽子(SLANG)
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
*画像は書籍からの流用のためモノクロです。ご了承ください。

Q:
弦を張ったあと、弦をつかんで指板から弦が離れる方向にグイグイと引っ張っている人を見たことがあります。あれはおまじないか何かですか?

A:

エレキ弦はスティールでできていて、いったん張ったあとも安定するまでは弦が伸びていきます。よって、弦交換をした直後に、ある程度の力で弦を引っ張っておくことで、ギターのチューニングがより早く安定するのです。

全弦を換えた時はもちろん、1本だけを交換した際にもやはり弦を引っ張っておいたほうが良いでしょう。

ただし極端に強い力で引っ張ると弦が切れることがありますので、その辺の限界を予想しつつ引っ張ることになります。目安としては、2音チョーキングする以上の力で引っ張ったりすると切れるかもしれないので要注意です。

また、すぐに安定しなくても良いので、そのために弦を引っ張ったりはしないという人もおり、そういう人は自分が普段の演奏でチョーキングを多用するフレット近辺で何度かチョーキングして弦をやや伸ばしてみるくらいのようです。

スティールでできたエレキ弦の場合は、大体2〜3日もすればチューニングが完全に安定するでしょう。

弦の引っ張り方の一例
写真は引っ張り方の一例。本文中にある“チョーキングで伸ばす”方法のほか、指板端とブリッジの間を引っぱるほうが押弦する弦(フレット上部分)への影響が少なくて良いなど、人によって色々引っぱり方のルールはあるようです。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki