弦高って何の高さですか? | ギター知恵袋:044 弦高って何の高さですか? | ギター知恵袋:044

弦高って何の高さですか? | ギター知恵袋:044

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき 撮影:山下陽子(SLANG)
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
*画像は書籍からの流用のためモノクロです。ご了承ください。

Q:
よく「弦高が低い」、「弦高が高い」という文を見かけますが、どういう意味ですか?

A:

弦高とは、弦とフレットのテッペン(頂点)との距離のことです。

弦高を示した写真
12フレット部分での弦高を目安とするのが一般的。ただし弦高調整する際はネックが反っていない真っすぐな状態でないとあまり意味がないです。
弦高を示した図

正しくチューニングされたギターで、12フレットのフレット頂点から弦までの距離を計った場合、一般的にはその距離がおよそ2mm前後であることが望ましいとされ、弦高は6弦側よりも1弦側を低くするのが基本です(例:6弦2.3mmに対して1弦側1.7mm)。

ただし弦高の設定をどうするかは各人の好みで、例えば弦高が低いほど左手で弦を押さえるのが楽にはなりますが、弦高が低すぎると弦を押さえた時にビビリが生じたりチョーキング時に音が切れたりするために注意が必要です。

弦高が低い=弾きやすいということもなく、単純に弦高が高いほうが操作性や音色が好きという人もいます。

スライド・バーを使って弾く(ボトルネック奏法)人は、ある程度高さのある弦高を好みます。

弦高の調整は、ブリッジやサドルの高さを六角レンチなどを使って上げ下げするタイプが一般的です(ブリッジ方式によって異なります)。

弦高調整は自分で行なえる範疇の簡単なギター・セッティング調整の1つですが、難しいと思った場合はリペア屋さんに頼みましょう。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki