初心者がやりがちなチューニングのNG | ギター知恵袋:056 初心者がやりがちなチューニングのNG | ギター知恵袋:056

初心者がやりがちなチューニングのNG | ギター知恵袋:056

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
特に初心者がギターのチューニングをする時に注意すべき点はありますか?

A:

まず、弦は1本が振動するとほかの弦も共鳴して揺れますので、チューニングを合わせる弦以外の5本の弦は確実にミュートして、確実に1本だけの音を鳴らすよう気をつけて下さい。

4弦をチューニングしている時の左手のミュート
4弦をチューニングしている時のミュートの一例。左手親指で5〜6弦、中指〜薬指で1〜3弦をミュートしている。(編集部)

次に、チューナーを見る瞬間だけ音を鳴らすのではなく、音をロング・トーンで鳴らしておいて、その状態でギターのペグを回すということです。多くの初心者さんは音を「ポン、ポン、ポン」と短く鳴らしてしまいがちですが、音を「ポーーーーーーーーーーン、ポーーーーーーーーーーン」と長めに鳴らしながら、その音が鳴っている間にペグを回していくと、音程が変化していくさまがきちんとわかるので、短時間で適切にチューニングできます。

その“音の変化を聴きながら”というチューニング行為に慣れていくことで、次第にチューナーなしの状態でもある程度まではチューニングできるギタリストになっていきます。

また、一度6本の弦を合わせたとしても、大抵はチューニングの過程の各弦の張力バランスによって、再びズレている弦があったりするものです。最低でも2〜3度はチューニングして確認することも大切です。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki