ピックを握る強さは? | ギター知恵袋:076 ピックを握る強さは? | ギター知恵袋:076

ピックを握る強さは? | ギター知恵袋:076

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき 撮影:山下陽子(SLANG)
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
*画像は書籍からの流用のためモノクロです。ご了承ください。

Q:
ピックを強く握って弾くのが好きなのですが、少し弾いていると疲れてしまいます。

A:

やはり臨機応変な握り方ができるようになると良いですね。

ピックを強く握って自分の望むギター・プレイができているなら、それはそれでOKなのは確かですが、“多くの人が行なっている”手法が万人にとって便利な方法であることもまた1つの真実です。やはり長時間のプレイをする中では、強く握る瞬間もあるけれども、全体的には弱く握っていても弾いていける感覚を持ってほしいです。

特にカッティングなどのコード弾きのストロークの際は、ピックを握る右手に力を入れ過ぎていると、弦と弦の間でピックが止まってしまうプレイになりがちで、つまりリズムやプレイが乱れている可能性が出ます。

軽やかなピッキングをするためにはピックが弦に当たるごとに倒れていくニュアンスになるのですが、そういったプレイをする際もピックを緩く握っているほうが手が疲れません。

“弦に当たった瞬間にピックが指から離れて飛んでいってしまわない、1歩手前の強さの力で握る”感じです。

そういった力を抜き気味の握り方もできるようになったうえで、リード・ギターなどで“ここぞ!”という音を弾く場合には多少は強めにピックを握って弾く、それが理想です。

ダウン・ピッキング時とアップ・ピッキング時のピックの角度の違い
ダウンの時もアップの時も、ピックを適度に軽く握り、弦に当たったピックが倒れたりしなったりしていく感覚を覚えるようにすれば、弾いていて手が疲れにくくなります。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki