ハーモニクスが出る場所が決まっている理由 | ギター知恵袋:083 ハーモニクスが出る場所が決まっている理由 | ギター知恵袋:083

ハーモニクスが出る場所が決まっている理由 | ギター知恵袋:083

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき 撮影:山下陽子(SLANG)
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
*画像は書籍からの流用のためモノクロです。ご了承ください。

Q:
ハーモニクスは、なぜ音が出せるフレットが限られているのでしょうか?

A:

様々な場所で綺麗なハーモニクス音が出せる人工ハーモニクスなど、いろいろ種類があるのですが、この質問のハーモニクスはナチュラル・ハーモニクス(フレット上で弦に左手の指を軽く触れて出す一般的なもの)のことだと思われます。

ギター弦は一定の周期を持って揺れています。ナットからサドルまでの弦の距離、つまり弦が張られている長さ(弦長)の1/2の位置が12フレットの位置になります。そして弦長の1/3が7フレットの位置、1/4が5フレットの位置となり、そういった2~4といった少ない数で弦長が分割できる長さのところは弦の揺れる周期も大きく綺麗な周期であるため、ハーモニクス音が出やすいのです。

つまりハーモニクス音はそれ以外の場所でも出ることは出るのですが、弦長を分割して考えると前述の箇所よりは小さい周期のところになり、綺麗で大きなハーモニクス音は出しにくいのです。

ハーモニクスが鳴りやすい場所
全弦長の1/2、1/3.1/4の場所は特に綺麗にハーモニクスが鳴りやすい場所なのです。

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『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki