なぜプロは何時間もコードを押さえ続けられる? | ギター知恵袋:092 なぜプロは何時間もコードを押さえ続けられる? | ギター知恵袋:092

なぜプロは何時間もコードを押さえ続けられる? | ギター知恵袋:092

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
ずっとコードを押さえていると指が疲れます。プロ・ギタリストはどうして何時間も押さえ続けられるのでしょうか?

A:

プロ・ギタリストは、“ずっと押さえ続けていなくても良い手法”を持っています。

例えば同じコードが4小節続くとしても、左手の力を抜いても良い瞬間を判断して実は適度に力を抜いていますし、コード・フォームとして6本の弦すべてを押さえているように見えたとしても実は鳴らすべき弦だけをチョイスして力を入れていることもあります。

鳴らさなくても良い弦は不要な力を入れずに押さえられるようになり、様々なフォームを楽に押さえ替えられるようになり、休符を利用することも上手くなり……とにかく“ギター演奏における無駄な行為を少なくする”、これができているのが上級者です。

ギターを始めたばかりだと“初歩の演奏でこんなに疲れるとしたら、難しい演奏になるともっと疲れるのか……”などと思ってしまいがちですが、逆なのです。ギターの腕前が上がっていけばいくほど、プレイは楽になるのです。

Fコードの形で脱力している様子
そもそも鳴らしていない時は手の形だけ準備をしておいて、力は入れていない。写真はFコードの形で脱力している様子。(編集部)

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki