ギタリストが爪を切る必要性 | ギター知恵袋:109 ギタリストが爪を切る必要性 | ギター知恵袋:109

ギタリストが爪を切る必要性 | ギター知恵袋:109

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
ギター教室で爪を切ってくるように言われました。指先を清潔にするため? 礼儀としてですか?

A:

いいえ、演奏上邪魔になるからです。

指板を押さえる側の手の親指以外の4本は、基本的には爪が伸びてくると弦(指板)を押さえにくくなります。

あまりに爪が長すぎる場合は押さえられないでしょう。たとえ押さえられたとしても、爪が指板に当たらないようにするため、不自然な角度で押さえることになります。

1本の弦を1本の指で押さえる場合は、指のてっぺんから垂直に押さえるのが基本です(2本以上を1本で押さえるときは指を寝かせますが)。その垂直に押さえる理想的なフォームの際に爪が長いと邪魔になるのです。

1週間に1度を目安として、指を横から見て指の先端以上に爪が出っぱらないようにカットします。

逆にピックを持つ側の手の指の爪の長さは、ピックが持てる範囲であれば長くてもOKですし、(演奏中にピックを落としてしまった時の緊急処置として)爪弾き用として使うという手段もあります。

筆者の場合は、アコースティック・ギターを爪ではなく指の皮膚弾き中心で弾きますし、指板側の手の親指も6弦を押さえる時に他の指に爪が当たると邪魔なので、左右10本のすべての指の爪を短くカットしています。

爪が伸びた状態での押弦
爪が伸びた状態だと、うまく指を立たせることが難しくなる(編集部)。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki