スライドとグリッサンドの違い | ギター知恵袋:122 スライドとグリッサンドの違い | ギター知恵袋:122

スライドとグリッサンドの違い | ギター知恵袋:122

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
スライド(スライド・バーを使う奏法のことではありません)とグリッサンドの違いがわからないんですが?

A:

まず左手指の行為/動きとしては、それほど変わりません。

①音が移動する最初のスタート地点、②音が移動し終わるゴール地点、その両方が決まっているのがスライドです。

①か②のどちらか一方でも決まっていない場合はグリッサンドです。

つまりグリッサンドの場合は音の始まりか終わりが決定されていないので、「どこから指を動かし始めるか」、あるいは「動かしている指をどこで止めるか」は演奏者の自由になります。

スライドの例
スライドの例。スタート地点とゴール地点の両方が決まっている。(編集部)
グリッサンドの例
グリッサンドの例。左はスタート地点が決まっていない。右はゴール地点が決まっていない。(編集部)

左右の手を動かす順序で比較すると以下4種類です。

  1. スライド:(左手の指)任意のフレットで弦を押さえた状態で(右)ピッキング、(左)指を移動させて別のフレットで止める/スタートもゴールも音程あり。
  2. グリッサンド1:(左)任意のフレットで弦を押さえた状態で(右)ピッキング、(左)指を移動させるがフレットで止めずに指を離す/スタートのみ音程あり。
  3. グリッサンド2:(左)移動させつつ(右)ピッキング、(左)任意のフレットで止める/ゴールのみ音程あり。
  4. グリッサンド3:(左)移動させつつ(右)ピッキング、(左)フレットで止めずに指を離す/スタートもゴールも音程なしで、効果音のようなサウンドが鳴る。

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki