ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!
文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
Q:
フィードバック奏法はハウリングと同じだよ、と友人が言っていましたが合ってますか?
A:
スピーカーから出た音が再度マイクで拾われると、その音がまたスピーカーから出る、そういったループができると永久的に音が鳴り続けることになります。ボーカル・マイクでその状態になると高音で耳障りな“キーン”という音が鳴ります。これがハウリング。ライブの出演者もP.A.エンジニアも極力避けたいと思っていることです。
しかしわざとエレキ・ギターをアンプに向けてハウリング状態をうながす場合があります(アンプのスピーカーから出た音で振動する弦の音をギターのピックアップが拾って……ループとなる)。すると音が途切れなくなり、耳障りでない気持ち良い音で延々と鳴らし続けることができます。これをフィードバック奏法と呼びます。
弦を振動させ続ける必要があるので、あらかじめ音を鳴らしておく(or 1本以上の弦をミュートせず押さえておいた状態にする)のが前提です。エフェクターのコンプレッサーの効果をさらに強力にした感じです。
必ずしもアンプ側にギターを向ける必要はなく、アンプに向けるギターの角度によって音程が変わったりもするため、本番でフィードバックさせる予定の人はリハーサルの段階でフィードバックの角度を確認したりしているものです。
ただし演奏者が意図したわけではないのに鳴ってしまう不快な発振音や高音はハウリングということになります。
『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』
著者 | いちむらまさき |
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品種 | 電子書籍 |
発売日 | 2015/12/10 |
ISBN | 9784845621262 |
いちむらまさき プロフィール
岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。
様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。
東京でギター/ウクレレ楽器教室も。