「こんな練習方法や考え方があったのか!」……読むだけで上達する魔法のギター講座
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
譜面なんて必要ないと思う人は ➡ “自分のプレイに自信が持てるから 読めたほうがいい”と思え
あなたが音楽を好きであるならば、音楽に関することはどれも知っていて損はありません。譜面が読めない人も、上の譜例にチャレンジしてみて下さい。Ex-1は、曲の始まりによく使うコード・ストロークで、“1と2と3と4と”の“4”の裏の“と”から弾き始めます。ところが、Ex-2のように弾いてしまうと、勢いが変わってしまいます。“ジャカジャー”の“ジャカ”が、前の小節の最後から弾き始めているということ─これを認識してプレイするのと、何となく弾いているのとは、大きな差です。
このように譜面を理解していることで、上手く弾けるプレイというものがあります。ギタリストは、音色、リズム、テクニック、表現力を、“瞬間選択”しなければなりません。どんなリズムを自分は弾くのか?を図柄として知る──これが譜面です。知っているということは、自分の自信につながります。譜面を読もうとすることで、プレイは確実に向上するのです。
また譜面は、時間を有効に使うための伝達手段でもあります。だれかと合奏をする際に、上の写真のようなコード進行を書いた紙だけでもあれば、伝達はスムーズに進みます。が、これすらないと、口頭で伝えて、暗記して……と時間がかかります。あなたは、言葉が話せますよね? 話せないと不便ですよね? これと同じです。譜面が読めるほうが圧倒的に便利なのです。
さて、譜面には大きく分けて“音程”と“リズム”の在り方が表記されています。あなたは、リズム感の良いギターを弾きたいですよね? リズムとは、どのタイミングで音を出し、音を止めるかということです。それには、譜面の“リズム”理解が絶対に必要です。つまり、譜面を理解するということは、そのリズムの出し方を認識しているということ。1つのストローク・パターンを弾けるのであれば、すでにあなたはリズムを理解し始めているのです。譜面を恐れずに、少しずつ理解していきましょう。
『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』
著者 | いちむらまさき |
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品種 | 電子書籍 |
発売日 | 2006.05.17 |
ISBN | 9784845613168 |
いちむらまさき プロフィール
岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。
様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。
東京でギター/ウクレレ楽器教室も。