“知らないから使えない”と“知ってて使わない”は違う | ギター上達100の裏ワザ:023 “知らないから使えない”と“知ってて使わない”は違う | ギター上達100の裏ワザ:023

“知らないから使えない”と“知ってて使わない”は違う | ギター上達100の裏ワザ:023

「こんな練習方法や考え方があったのか!」……読むだけで上達する魔法のギター講座

文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

コードの可能性を広げるには ➡ 足し算でコードを探そう

色々なGコードの押さえ方
色々なGコードの押さえ方

 あなたは、Gコードで、押さえ方をいくつ知っていますか? 図1、2は、同じフォームですが、使用する指のパターン違いです。Gの次のコードがCやAmやG7の場合、図1が便利です。また図3、4でも、その場面ごとに選択できるように、両方の押さえ方をマスターしておくとよいでしょう。

 そして、図5のような押さえ方もあります。2弦3fは、セーハするGコード(図3、4)に含まれているので、図2に加えてOKとなるわけです。つまり、図2+図3(or 図4)=図5ということになります。こうしたコードの足し算は、ほかのコードにもいくつかあります。それは発想転換で探すことができるのです。

ロー・ポジションのCコード・フォームを、7フレット・セーハで使用
ロー・ポジションのCコード・フォームを、7フレット・セーハで使用

 図7は、ロー・ポジションのCコード・フォームを、7フレット・セーハで使用するという発想転換です。図6よりも難しいとは思いますが、Em7に移動するのに便利です(図8)。

 実際にはGコードの押さえ方は、省略コードを考えれば、これ以外にもあります。取りあえず、今は7種類で考えます。この7種類を知っていて、1つを選ぶことが“選択”なのです。何か1つのプレイをするにも、“知らないから使えない”のと“知ってて使わない”のでは、まったく違います。

 ちなみに、財津和夫の「サボテンの花」は図1使用です。ジョニー・ルイス&チャーの「籠の鳥」は図5使用です。聴いてコピーしてみて下さい。コピーで見つかるヒントもありますよ!

『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2006.05.17
ISBN9784845613168

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki