「こんな練習方法や考え方があったのか!」……読むだけで上達する魔法のギター講座
文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。
音楽の概念をより深く理解するには ➡ ドラムやベースなど、ほかの楽器の演奏法を知る
例えば、ドラムの基本的な叩き方を知ることは、ギタリストにとって有効です。ハイハットで8分音符を刻みながら、バスドラを1拍目で踏み、スネアを3拍目で鳴らす……といった構成は、音楽のリズムの概念と密接な要素ですし、ドラムのどこに合わせてギターを弾くかは、合奏の基礎です。
また、ベーシストが弾くフレーズを知ったうえで、ギター・フレーズを選択したいものです。
キーボーディストの足ペダルで行なう行為(音を伸ばす、止める)をギターに置き換えると、音の切り方を学ぶことになります。
このように、ギター以外の楽器のことも、知っておいて損なしと考えると、ほかの楽器をギターに置き換えたりでき、音楽の概念を知ることにつながります。
具体例を見ていきましょう。まずはベース。ベーシストの弾くフレーズというのは、基本的には単音として、その音の構成は、“1度、3度、5度、7度”というコード・トーンを意識してプレイしています。
この意識は、ギターでフレーズを作ることにも有効です。そうしたベース・フレーズを、ギターでも同じポジションで使うこともありますし、オクターブ違いで考えてみても、リード・ギターを弾く際に中心とする音程が、やはりそれなのです。
今度はキーボード。キーボーディストは、音を伸ばす、止める……を足ペダルでコントロールします。が、ギターには、それに相当するペダルなどありません。つまり、自分で意識して、音を伸ばしたり、止めるわけです。
『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』
著者 | いちむらまさき |
---|---|
品種 | 電子書籍 |
発売日 | 2006.05.17 |
ISBN | 9784845613168 |
いちむらまさき プロフィール
岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。
様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。
東京でギター/ウクレレ楽器教室も。