縦で弾く vs 横で弾く | ギター上達100の裏ワザ:068 縦で弾く vs 横で弾く | ギター上達100の裏ワザ:068

縦で弾く vs 横で弾く | ギター上達100の裏ワザ:068

「こんな練習方法や考え方があったのか!」……読むだけで上達する魔法のギター講座

文:いちむらまさき イラスト:花くまゆうさく
*この記事は書籍『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

カッコ良いアドリブを続けるには ➡ 「縦」、「横」を組み合わせる

 多くの人は、リード・ギターを習得していくと、指板を“縦”に利用します。例えば、Aマイナー・ペンタトニック・スケールをボックス(一定ポジション)で弾いている間(Ex-1)、上下に指を動かします(図1)。しかし、それに終始していると、いつか伸び悩みが来ます。

縦の動き、横の動き(Ex-1、図1、図2)
縦の動き、横の動き

 そこで取り入れたいのは“横”の動きです。なるべく左右に動かして、ネックを縦横無尽に扱うことも目指しましょう。例えば、1本の弦だけで、童謡を弾いてみるとか、2本の弦で一定フレーズの移動を作ってみるとか、普段“縦”を弾きがちな自分の脳裏に、「“横”も弾こう!」と考えられるクセをつけておきましょう(図2)。

 2本の弦で、左右の動きを練習してみましょう(Ex-2)。こうしたフレーズは、ペンタトニックのボックスから、他のボックスへ移動する際の“つなぎフレーズ”として活用できます。この譜例は、Aキーにおける例です。同じAキーで他にも似たようなフレーズを作ったり、別なキーで色々試したりしてみて下さい。基本は“ドレミファソラシ”の“音程感覚”です。

2本の弦で横の動きを練習(Ex-2)
2本の弦で横の動きを練習

 そしてEx-3が、Ex-2をフレーズ化していった譜例です。つまり、Ex-1のような縦プレイと、Ex-3のような横プレイをつなげてプレイすると、カッコ良くなるわけです。“縦”、“横”両方をマスターして、自在にフレットを操れるギタリストを目指しましょう。

横の動きを分割するプレイ(Ex-3)
横の動きを分割するプレイ

『ギター上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2006.05.17
ISBN9784845613168

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki